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姉の作る高カロリー料理

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第一章

                姉の作る高カロリー料理
 長井直美、一五四位の背で黒髪をボブにし明るい目と丸い顔にピンクの唇を持つ胸が結構ある彼女の姉の幸世は一六七位の背で縮れた長い黒髪を後ろで束ねている。面長ではっきりとした切れ長の二重の目に赤い唇を持っている。スタイルはすらりとしている。二人共色白である。
 二人共OLで実家暮らしである、共に料理上手でよく家の夕食を作るが。
 直美はその日幸世にだ、朝に言った。
「今日お姉ちゃんが夕食造るのよね」
「そうよ」
 幸世はその通りだと答えた。
「今夜はね」
「カロリー少ないのにしてね」
 母の作っためざしと味噌汁の朝食を食べつつ言った、主食は白いご飯だ。
「いいわね」
「唐揚げ作るつもりだったけれど」
「鶏肉ならね」 
 それを使った料理ならというのだ。
「オープンで焼いて」
「それだと脂落ちるでしょ」
「だからいいんじゃない」 
 こう返すのだった。
「折角の休日だからじっくりとお料理作れるならね」
「だから唐揚げでしょ」
「カラリー高いのよ」 
 唐揚げはというのだ。
「だからね」
「嫌だっていうのね」
「お姉ちゃんのお料理いつもそうじゃない」 
 カロリーが高いというのだ。
「何でも」
「人間カロリー摂らないと駄目よ」
 幸世は直美に強い声で返した。
「絶対にね」
「ある程度はね、お姉ちゃんいつもプールで泳いでるから」
「出勤前にね」
「それでよカロリー必要なのよ」
「あんたもジムに通ってるじゃない」
「お姉ちゃん程カロリー消費してないから」
 だからだというのだ。
「そんなね」
「カロリー高いのは嫌なの」
「そうよ、スパゲティだってね」 
 姉が作るそれはというと。
「カルボナーラ好きでしょ」
「あんたはペペロンチーノでね」
「あれもカロリー高いし。兎に角カロリー高いのはね」
「嫌なのね」
「ええ、お家に買って帰るお菓子も」
 これもというのだ。
「ドーナツは止めてね」
「カロリー高いからよね」
「ええ、だから今夜もね」
「唐揚げじゃなくて」
「カロリー低いのにしてね」
 鶏肉を使うにしてもというのだ、姉妹は休日の朝にこんなことを話した。姉妹はそうしてからだった。
 スーパーに買いものに出てだった、そこで野菜に鶏肉を買うが。
「唐揚げ用のお肉よね」
「使えるもよ」
「やっぱり唐揚げにするのね」
「駄目だっていうのね」
 その鶏肉を手に取りつつだ、幸世は直美に言った。
「そうよね」
「だからオープンで焼くのよ」
「脂を落として」
「そうよ、だからお姉ちゃんのお料理はカロリー高いのよ」
「そうだっていうのね」
「だから今日は止めてね」
「仕方ないわね」
 妹があまりにも強く言うからだった。
 幸世も諦めた、そしてこの日は中間でソテーになった。他には野菜料理も作った。兎角姉妹で料理の嗜好は違っていた。 
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