急成長
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第二章
妹を空港で出迎えた、そこで。
「お姉ちゃん、久し振り」
「えっ、あんた」
今の妹を見て驚いた、何とだ。
一七〇あった、薫子より十センチ高い。顔は自分そっくりだがその妹を見上げて驚きの顔で言った。
「背伸びたわね」
「そうなの、成長期にね」
妹は姉を見下ろして微笑んで話した。
「一気にね」
「大きくなったの」
「そうなの」
実際にというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「いや、小さかったのに」
それがというのだ。
「こうしてね」
「大きくなるなんて」
「思わなかったわ」
「驚いたわ」
妹に正直に述べた。
「本当にね」
「皆言うわ、急に大きくなったって」
「そうよね」
「ええ、ただね」
妹は笑ってこうも言った。
「胸は小さいから」
「私と同じで」
「そうなの」
「まあそっちはね」
胸はとだ、姉は返した。
「仕方ないわ」
「大きくならないところもあるわね」
「ええ、それぞれね」
「そうよね。それでお姉ちゃんのお部屋にね」
「今から案内するわ」
「お願いね。それじゃあね」
妹はあらためて言った。
「お姉ちゃんのお部屋に泊めてもらって」
「旅行するわね」
「福岡のね」
「今連休だから一緒に行くわよ」
「案内してくれるのね」
「お姉ちゃんだからね。じゃあまずはね」
最初はというのだ。
「お部屋に行きましょう」
「それじゃあね」
姉妹で話した、そうしてだった。
共に薫子の部屋に向かった、妹は大きくなったがそれでも性格はそのままだった。そして久し振りに姉妹仲よく過ごしたのだった。
急成長 完
2025・1・17
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