星河の覇皇
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその六十九
「それもです」
「中央政府は持っている」
「ですから連合は一つの政府としてです」
「成り立ってはいる」
「中央政府が弱い時代もありましたが」
それでもというのだ。
「確かにです」
「国家として成り立っている」
「そのことは確かです、ですが」
「それでもな」
「まとまりに欠けることは事実で」
このことは否定出来ないというのだ。
「大統領はですね」
「今以上にだ」
まさにというのだ。
「中央政府の権限を強め」
「そしてですね」
「そのうえでだ」
さらにというのだ。
「よりよい国にする」
「そうされますね」
「その為の政策もな」
「出されますね」
「そうする、ただ私はもう今期で任期は終わりだ」
中央政府大統領のそれはというのだ。
「だからな」
「後はですね」
「次の大統領に任せる」
「集権派の大統領に」
「そしてそれはな」
その彼はというと。
「誰になるかはな」
「まだわかりませんね」
「大統領候補を選ばれる大会が開かれる」
それがというのだ。
「そしてそれによってだ」
「決まりますね」
「指名される」
その候補者がというのだ。
「そうなる」
「左様ですね」
「その人にだ」
「進めてもらいますね」
「私の後継者になるな」
キロモトは笑ってこうも言った。
「その人にな」
「担ってもらいますか」
「そうなってもらう、当然分権派もだ」
彼等もというのだ。
「大会でだ」
「候補者を選び」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「選挙に挑んで来る」
「左様ですね」
「その選挙に勝つ為にも」
「政策を出されますね」
「そうする」
こう八条に言った。
「任期が終わるまでな」
「そしてですね」
「連合の発展に貢献し」
「そのうえで」
「後進に譲る」
次の連合中央政府大統領にというのだ。
「そうする」
「左様ですね」
「もっとも任期を終えれば」
それからのことも話した。
「もうな」
「後はですね」
「私は余生を過ごすだけだ」
「後の人生は」
「故郷に戻り農園を経営し」
そしてというのだ。
ページ上へ戻る