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八条学園騒動記

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第七百八十三話 徴兵制度その九

「軍律厳しいから」
「それもかなりね」
「だからね」
 それでというのだ。
「悪いことはしないわ」
「訓練の時間があまりないだけで」
 スターリングも言った。
「連合軍って」
「市民交流は盛んで」
 そうであってというのだ。
「それでね」
「あと訓練といっても」
「少ないのは軍事訓練で」
「災害救助の訓練がね」  
 復興とだ。
「多いのよね」
「連合軍は」
「それで戦争になったら」
「弱いっていわれるだけで」  
 訓練時間の不足が練度の低さにつながっているというのだ、実際に連合軍は軍事関係の練度は低い。
「規律はよ」
「凄くしっかりしているよ」
「だから略奪なんてね」
 そうしたことはというのだ。
「ほぼね」
「ないね」
「一般市民に何かすることも」
 それもというのだ。
「ないわよ」
「こちらもほぼね」
「敵国の一般市民にもね」
「しないから」
 絶対にというのだ。
「バイキングとは違うわ」
「そうだね」
「というか軍隊なら」
 トムは強い声で言った。
「戦うのは敵の軍隊で」
「一般市民じゃないわ」
 ペリーヌも言った。
「間違ってもね」
「そう、それはね」
「絶対よね」
「エウロパ軍もしないしね」
「一般市民を攻撃することは」
「当然だよ」
 それこそというのだ。
「あの国もね」
「それはしないから」
「あの軍隊も軍律厳しいんだよね」
「連合軍程じゃないらしいけれど」
「それでもね」
 これがというのだ。
「一般市民は攻撃しないわ」
「そうした作戦も行わないし」
「略奪暴行も」
 そうした行いもというのだ。
「全くね」
「行わないのよね」
「だったらね」
「連合軍だってね」
「やる訳にはいかないわ」
「そうだよ、だからね」
 それでというのだ。
「確かにバイキングとはね」
「連合軍は違うわね」
「身体が大きくて大食漢でも」 
「違うのよね」
「バイキングとはね」
「言われると嫌よね」
「野蛮な感じがしてね」
 それでというのだ。 
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