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ドリトル先生の長崎での出会い

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第四幕その七

「別に神様はいないよ」
「そういえばそうだね」
「孔子さんや弟子の人達のお話があってね」
「倫理や道徳のお話はしても」
「神様はいないね」
「孔子さんは神様になったけれど」 
 それでもというのです。
「神様はいない、政治はどうあるべきかを説いて」
「倫理や道徳だね」
「そうしたものについて語っていて」
「神様はいない」
「そうした意味で宗教じゃないわね」
「そのことも頭に入れて」 
 そのうえでというのです。
「孔子廟も行こうね」
「そうしましょう」
「今は中華料理を食べて」
「そしてお仕事もして」
「その後でね」
 皆は先生に明るい声と表情で頷きました、そして一緒に美味しい中華料理を食べてそれからでした。
 先生はお仕事をしてそれが終わってから孔子廟に来ました、孔子廟は中華風の建物で石造りでした。
 そこに入りです、先生は皆と弟子の人達の石像に様々な儒教について書かれたものを見てそうしてでした。
 そのうえで、です。孔子さんについても学びますが。
「孔子さんは将軍の人の息子さんで」
「武芸凄かったんだ」
「しかも筋骨隆々の大男で」
「怪力の持ち主だったの」
「身長も二メートル以上あって」
「そうだよ、学問だけの人かというと」
 先生は皆にお話しました。
「その実はね」
「物凄く強かったんだ」
「体格もあって」
「弓も得意で」
「そんな人だったんだ」
「当時身長二メートル以上あるなんてね」
 それこそというのです。
「驚く位だよ」
「そうだよね」
「先生だってかつては一五九だったし」
「今は一八〇だけれど」
「小柄だったしね」
「その一五九でもだよ」
 先生はかつての自分の身長のお話もしました。
「普通だったしね」
「昔はね」
「摂取している栄養の関係でね」
「どうしても体格が今の人と違っていたわ」
「小柄だったよ」
「そこが違っていてね」 
 それでというのです。
「その中で二メートル以上となるとね」
「今も相当大きいしね」
「巨人みたいだよ」
「そうだとね」
「孔子さん相当目立ったね」
「そう、目立ってね」
 実際にというのです。
「そのことでも知られていたよ」
「意外だね」
「孔子さんが武人のお家の出身で」
「しかも大男で怪力だったって」
「武芸も得意で」
「そして実は身分を否定していたね」 
 このこともお話する先生でした。
「誰でも学べると言ってね」
「そうだよね」
「そう主張しているね」
「何でも干し肉さえ持ってきたら誰でも学べる」
「そうした教育方針だったね」
「そうだよ」
 まさにというのです。 
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