八条学園騒動記
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第七百八十三話 徴兵制度その五
「バイキングと一緒でね」
「あっ、似てるわね」
蝉玉はペリーヌの話を聞いて頷いた。
「そういえば」
「倭寇とバイキングってね」
「バイキングよりずっと野蛮じゃないけれど」
「それでもね」
「バイキングも本来の生活があって」
「副業でやってたから」
だからだというのだ。
「似てるわね」
「そうよね」
「バイキングも海賊かな」
スターリングも考えた。
「そうなるかな」
「そうね」
蝉玉はスターリングにも応えた。
「言われてみれば」
「やってること見たら」
「もうね」
「海賊だね」
「そのものよね」
「バイキングはバイキングって思っていて」
「このテーマパークでもね」
こちらでもというのだ。
「バイキングコーナーがあって」
「そこでなれるけれど」
「バイキングも海賊ね」
「そう言っていいね」
「実際に海賊してるしね」
トムも言った。
「考えてみれば」
「そうだね」
「バイキングも」
「海を行き来して」
そうしてとだ、スターリングと蝉玉に話した。
「襲撃仕掛けるから」
「だからね」
「ものを強奪してるし」
「それならね」
「海賊よね」
「やってることはそのままだから」
海賊のというのだ、尚バイキングは公益を目的としてやってきていることも多かった。それで利益が得られるならそうしていたのだ。
「そうなるね」
「うん、確か物凄く大きくて」
「力も強かったのよね」
「それで実は角なかったね」
トムはこうも言った。
「兜に」
「それね」
ペリーヌが応えた。
「バイキングって機能性重視で」
「兜とかに装飾があるとね」
「邪魔になるから」
それ故にというのだ。
「兜にはね」
「実は角がなかったね」
「シンプルな形で」
機能的なというのだ。
「動きやすかったのよ」
「そうだね」
「角があったら」
「漫画とかのバイキングみたいに」
「武器を振り上げた時に」
その時にというのだ。
「邪魔になるから」
「実はなかったんだよね」
「そうだったのよ」
「このテーマパークではあるけれど」
「あれは連合のイメージで」
「実際にはだね」
「本当に機能的で」
そうであってというのだ。
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