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おぢばにおかえり

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第八十三話 回廊ひのきしんその七十八

「何と言ってもね」
「行動ですね」
「行動しないと」
 さもないと、です。
「おみちはね」
「駄目なんですよね」
「そう、だからね」
 それでと言いました。
「そこはね」
「ちゃんとしていきます」
「口だけはね」
 本当にです。
「よくないのよ」
「そうしていきます」
「新一君そこはしっかりしてるし」
 私が見てもどの人に言っています。
「そのままでいってね」
「このことはですね」
「ええ、色々あるけれど」
 新一君の厄介な癖性分はです。
「いいところはね」
「伸ばしていくことですね」
「そうしていってね」
「いさんでいきますね」
「そうしてね、しかし」
 私は新一君にこうも言いました。
「いいところも一杯あるのね」
「僕はですか」
「そう思うわ」
 確かにです。
「そこは伸ばしていってね」
「そうします」
「そうしていったら」
 それならです。
「短所、癖性分もね」
「なおりますか」
「そうもなるから」
「癖性分をなおして長所を伸ばせば」
「二重でいいのよ」
「自乗されるんですね」
「要するにね」
 こうも言いました。
「そうなっていくの」
「じゃあいさんでいきます」
「新一君の癖性分は尋常じゃないから」
 そしてそこから見えるいんねんもです。
「そうしていってね、あとね」
「あと?」
「今いんねんについて思ったけれど」
 新一君のそれはです。 
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