ドリトル先生の長崎での出会い
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四幕その三
「まともに国家をやっていくべきだよ」
「そうだよね」
「それが常識だよね」
「核兵器なんか持たないで」
「まともにやっていくべきだよ」
「それをしようとしないのがね」
そのことがというのです。
「もう絶対にだよ」
「許せないね」
「核兵器開発して所有するだけでどれだけのお金がかかるか」
「そう思うとね」
「イギリスだってね」
先生の祖国で核兵器を持っているこの国もというのです。
「皆食べられているね」
「そうそう」
「王室の方々だってあんな贅沢されていないし」
「軍隊にばかり予算回してるとかないし」
「遥かに健全だよ」
「北朝鮮と比べたら」
「そうだよ」
まさにというのです。
「同じ核兵器を持っている国でもね」
「全く違っていて」
「健全でね」
「本当にいいね」
「その分ましだね」
「そうだね、ちなみに日本もね」
先生達が今暮らしていて原爆を投下されたこの国もというのです。
「核兵器を持とうと思えば」
「それならだね」
「すぐに持てるよね」
「開発、製造出来てね」
「それだけの技術と原料があるから」
日本にはというのです。
「それでだよ」
「そうだよね」
「日本は原子力発電所あるし」
「だからね」
「持とうと思えばね」
その時はというのです。
「持てるよ、ただ僕としてはね」
「持って欲しくないよね」
「やっぱりね」
「原子力は平和利用されるべきで」
「どの国も持って欲しくないよね」
「そう思うよ」
こうお話します、そして皆で今度は中華街に行きます。中華街に行くと皆でトミーや王子達に買うお土産を見て回ります。
ここで皆は先生にすかさず言いました、
「日笠さんにも買っていこう」
「絶対にね」
「そうしようね」
「何かこうして旅行に行くと」
それならとです、先生は皆に言いました。
「皆そう言うね」
「当然だよ」
「もうそのことはね」
「私達だって意識してるから」
「日笠さんのことは」
「そうなんだ。確かに日笠さんはお友達だし」
それでと言う先生でした。
「是非ね」
「まあお友達ね、今は」
「そうだね」
「けれど先はどうなるか」
「そのことも考えつつね」
「いや、そう言っても」
それでもというのでした。
「皆かなり意識しているね」
「当たり前でしょ」
ダブダブがぴしゃりと言ってきました。
「そのことは」
「そうそう、もうね」
ポリネシアの口調は咎めるものでした。
ページ上へ戻る