ハッピークローバー

「そうだよ」
「本当に何でもね」
「ああ」
　まさにというのだ。
「そうなんだよ」
「カレー好きよね」
「それでもやっぱりな」
「とろりとしたカレーね」
「それが一番好きだよ」
「そうよね」
「カレーって何でも入れられるだろ」
　具の話もした。
「お肉だってそうだしな」
「お野菜だってね」
「人参や玉葱やジャガイモだけじゃなくてな」
「茄子とかピーマンもね」
「キャベツも入れられるしな」
「パイナップルも入れられて」　
　この野菜もというのだ。
「茸だって色々ね」
「入れられてな」
「バリエーションも豊富だし」
「余計にいいよな」
「確かにね」
　料理が好きで得意なかな恵にも答えた。
「そうよね」
「そう思うと栄養バランスもいいだろ」
　具は何でも入れられるからだというのだ、鳴海はその話もするのだった。頭の中でもカレーを出しつつ話した。
「そのことからもな」
「カレーはいいわね」
「何ならゆで卵を入れてもな」
「ルーの中にね」
「そうしたカレーもいいよな」
「そうね」
　かな恵も確かにと頷いた。
「バングラデシュの子が言ってたけど」
「あっちにはそうしたカリーもあってな」
「カリーってカレーだし」
「実際にそうしたカレーもな」
「前に作ったことあるけれど」
　ゆで卵を具にしたカレーをというのだ。
「美味しかったわよ」
「そうなんだな」
「勿論羊でも美味しいし」
　この肉を使ってもというのだ。
「鳴海っちの言う通り色々とね」
「入れられるよな」
「そうなのよね」
「だからな」
　それでというのだ。
「カレーはいいんだよ」
「バリエーションも豊富で」
「本当に困った時はな」
「カレーね」
「これで万事解決するんだよ」
「お料理のことは」
「そうだよ」　
　まさにというのだ。
「だから俺はこれからもな」
「カレー食べるのね」
「ずっとな、ただな」
　ここでだ、鳴海は困った顔になってこうも言った。
「お酒には合わないな」
「ルーの味がね」
　かな恵もそれはと応えた。