スーパー戦隊超決戦
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第四十一話 決戦前夜その十四
「俺達の人生はだ」
「これからだ」
バレバも続いた。
「まさにな」
「その通りだな」
「これまでもそうだったが」
「これからもだ」
「俺達の人生は続く」
「その人生をどれだけ充実したものにするかだ」
「問題はな」
こう話すのだった。
「まさにな」
「その通りだ」
「そう、先は長いわ」
前を見てだ、アスナは言った。
「人生はね」
「戦いが終わっても続くよ」
「ずっとね、その人生をね」
スパーダに応えて言った。
「歩いていくわ」
「うん、確かに長いけれど」
スパーダは笑顔で応えた。
「それをどう生きるかは」
「その人次第ね」
「充実させて楽しいものにさせるのは」
それぞれの人生をというのだ。
「僕達自身だよ」
「他ならない」
「そう、他ならないね」
まさにというのだ。
「僕達自身だよ」
「その通りね、それなら」
「この決戦の後もね」
「努力していって」
「やっていこうね」
「全力でね」
こう話しつつだった。
戦隊の面々は首里城に向かう階段を一歩一歩確かな足取りで進んでいった、そうして遂に階段の終わりにだった。
来るとだ、そこにだった。
「これが首里城の門だけれどな」
「いつも見ているけれどね」
風切に風花が続いた。
「訓練で」
「ああ、けれどな」
「今日は訓練じゃなくてね」
「決戦だ」
「それで来たのよ」
「そう思うとな」
それならというのだった。
「緊張するな」
「そうね、けれどね」
「こんな緊張はな」
「私達これまで何度も経験してきたし」
だからだというのだ。
「もうね」
「何でもないな」
「そうよね」
「緊張も何度も経験するとな」
桜田はそれならと言った。
「もうな」
「慣れるな」
「ああ、こうしたものだってな」
陣に答えた。
「そう思える」
「何でも経験ってことだな」
陣は桜田の言葉を聞いて述べた。
「要するにな」
「経験を積むとか」
「その分な」
まさにというのだ。
「慣れてな」
「楽になるな」
「何でも経験だ」
「経験が力になるな」
「そうだ」
まさにというのだ。
「だからだ」
「俺達はこれまで色々経験を積んできた」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「その経験を活かしてだ」
「勝つな」
「そうするぞ」
「じゃあ皆変身しよう」
アラタは普段通り明るく言った。
「これからね」
「うむ、そうしてだ」
ゴセイナイトが応えた。
「これよりだ」
「戦おう」
「全員でな」
「門には誰もいないけれど」
「門を開ければだ」
まさにというのだ。
「その向こうはだ」
「敵が待っているよ」
「既にな、だからだ」
そうであるからだというのだ。
「ここでだ」
「変身してだね」
「中に入るぞ」
「もう門の向こうは」
「戦場だ」
ゴセイナイトは一言で言った。
「だからだ」
「変身して」
「そのうえでだ」
「行くんだね」
「いいな」
「うん」
アラタは短い声で頷いた。
「それじゃあね」
「変身するぞ」
「それじゃあね」
「変身だ」
ゴセイナイトの言葉にだった。
全員変身した、そうして門を開けた。決戦は今ここにはじまった。
第四十一話 完
2024・10・8
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