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星河の覇皇

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第八十七部第五章 外の世界の動きを無視しその十五

「心から」
「そうなのですね」
「はい」
 実にというのだ。
「ですから」
「開催されてですね」
「観られてです」
 そしてというのだ。
「私は嬉しいです」
「そうですか」
「そして」
 アランソはさらに言った。
「特にです」
「特にといいますと」
「乗馬と水泳がです」
 この二つの競技がというのだ。
「好きです」
「そうなのですか」
「はい」
 実にというのだ。
「そうなのです」
「だからですか」
「是非です」
「オリンピックなら」
「観ずにいられません」
 こう貴族に話した。
「私達は」
「左様ですね」
「そうですね、私自身は乗馬とです」
 それにというのだ。
「テニスが好きでして」
「されていますか」
「今もただ秀でてはいなくて」
「選手にはですか」
「なったことがありません」
「そうなのですか」
「そこまではです」
 とてもとだ、アランソは自らの学生時代のスポーツについては横好きでしかなかったそのことを思い出しつつ話した。
「なっていません」
「そうでしたか」
「ですが乗馬は好きで」
「それで、ですか」
「観ます」
 オリンピックでもというのだ。
「そしてしませんが水泳も好きで」
「ご覧になられますか」
「よく、そしてフェシングも」
 この競技もというのだ。
「好きです」
「されなくてもですね」
「左様です」
 好きだというのだ。
「非常に」
「スポーツはいいものですね」
「汗をかくと身体が鍛えられ」
 スポーツを行うと、というのだ。
「体調も整い」
「ストレスも解消されます」
「気分転換にもなります」
 この効果もあるというのだ。
「ですから」
「励むべきですね」
「ましてやスポーツは貴族の嗜みです」
 そのうちの一つだというのだ、この考えはそれこそ欧州の貴族が領主と言われた頃からの考えである。 
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