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神々の塔

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第九十三話 それぞれの神具その二

「かなりのもんや」
「ああ、上杉謙信公のマントな」
「姿、匂いも気配も消せてな」
「あらゆる属性の攻撃への強い防御力がある」
「ほんまや」
 まさにというのだ。
「凄い神具や」
「ほんまそやな」
「ああ、そして自分も」
 シェリルは今度は中里を見て話した。
「かなりな」
「信長公の兜やな」
「織田家の兜やな」
「これもな、物凄い防御力でな」
「あらゆる属性の攻撃に強いな」
「ああ、かなり凄いわ」
「そやな」
「この兜があれば」
 それこそというのだ。
「かなりや」
「有り難いな」
「ああ、これでさらにや」
「戦で戦えるな」
「そうなったわ」
「我も兜やが」
 今度は羅が言って来た。
「国士無双、韓信の兜や」
「あの名将の」
「これの防御力もあらゆる属性への耐性もや」
「相当やな」
「ああ、守りが固くなったわ」
「一層な」
「考えてみたら僕等枢軸との決戦で防御力がもっとよかったらや」
 芥川は真剣な顔で述べた。
「少し有利になってたわ」
「そしてその有利がな」
「勝敗を決してたわ」
「そやったな」
「ほんまな」
 まさにというのだ。
「あと少し防御力があったら」
「勝てたわ」」
「完全な引き分け、戦略目的を達成出来んかったから」
 だからだというのだ。
「負けになったが」
「それでもな」
「ほんまな、エカテリーナちゃん達も満身創痍でな」
「持ち堪えてた」
「しかし僕等はぎりぎりまでダメージを受けてた」
「十人全員が」
「それでや」
 そうであったからだというのだ。
「あと一歩を出せんでな」
「負けた」
「引き分けやけど実質的にな」
「レベルも足りんで」
「防御力もでな」
「それで負けたさかい」
「防御力が上がるとな」
「有り難いわ」
「自分の李靖の鎧もや」
 施も言ってきた。
「やっぱり防御力も耐性もな」
「かなりやな」
「そやからな」
「いざという時の守りになる」
「その分戦える」
「そやな」
 まさにと話した、シェリルは仲間達を見つつそれぞれに話をしていく。その口調は明るく顔は笑っている。 
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