八条学園騒動記
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第七百七十九話 お茶についてもその二
「軍服なのよ」
「何かっていうと」
「連合軍の軍服も違うのよ」
「それぞれの国で」
「そう、同じ様でね」
「詰襟は詰襟で」
君主制の国の軍服はそうなっている、明文化されていないがそうなっているのだ。
「ブレザーはブレザーで」
「そうよ、同じ様でね」
「何かと違うのね」
「細部、徳に帽子の章がね」
「前のあれね」
「あれが違うのよ」
アンネットは彰子に話した。
「同じブレザーでカラーリングは同じでもね」
「兵隊さんはセーラー服で」
「下士官と士官の人達はブレザーでね」
「冬は黒よね」
「夏は白でね」
その色でというのだ。
「士官の人は金色が入るのよ」
「そうなってるわね」
「そこまで同じだけれど」
カラーリングもというのだ。
「けれどね」
「何かと違うのね」
「そうよ」
これがというのだ。
「それで韓国軍の軍服は」
「日本軍の軍服なの」
「海上自衛隊の頃のね」
「その頃なのね」
「そう、よく見たらわかるわ」
「そうすればなのね」
「もうね」
それこそというのだ。
「マニアの人が指摘してるの見たら」
「同じデザインなの」
「だからね」
それでというのだ。
「軍服まで同じにする位ね」
「韓国は日本を意識していて」
「好きなのよ」
「そこまでなのね」
「そういえばね」
アロアが白ワインをチーズと一緒に飲みつつ話した、彰子は柿の種とピーナッツをアンネットは干し肉をそれぞれ肴にしている。
「韓国軍やたらと日本軍のこと言うわね」
「そうでしょ」
アンネットはウォッカを一口飲んでから答えた。
「日本軍はどうかって」
「それで日本軍との交流もね」
「あれこれ言いつつね」
そのうえでというのだ。
「やってるわね」
「そうみたいね」
「私親戚に軍事マニアの人いて」
「その人に教えてもらってるの」
「そうなの」
実際にというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「それでその人が言うには」
「韓国軍はそうした軍隊ね」
「自国の国防よりもね」
「日本軍はどうか」
「そのことを意識して」
そうしてというのだ。
「軍隊としてよ」
「やっていってるの」
「そう言ってるわ」
「親戚の人が」
「韓国には韓国の国防があるけれど」
「それぞれの国でね」
「若しエウロパが攻めてきたらどうするか」
連合の敵であるこの国がというのだ。
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