新オズのかかし
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第十二幕その四
「ちゃんとお風呂に入って」
「奇麗な正装でね」
「参加するね」
「そうさせてもらうよ」
笑顔での返事でした。
「是非ね」
「それじゃあね」
「そして君達もだね」
樵がナターシャ五人に尋ねる様に言ってきました。
「お風呂に入って」
「そしてですね」
「ドレスやタキシードを着て」
「そうしてですね」
「パーティーに参加しますね」
「僕達も」
「そうしようね。折角のパーティーだからね」
だからだというのです。
「やっぱりね」
「奇麗にして」
「奇麗な服を着る」
「そうして参加しないと駄目ですよね」
「折角ですから」
「本当に」
「そうしようね、いつも通りね」
まさにというのです。
「今回もね」
「わかりました」
「是非そうさせて頂きます」
「まずはお風呂に入って身体を奇麗にして」
「奇麗な服を着ます」
「そうして参加します」
「そうしようね」
こうお話しました、そしてです。
それぞれパーティーの準備をしました、そして次の日皆はそれぞれ身だしなみを整えました。そのうえでパーティー会場に赴きますと。
招待した人達がどんどん来ました、その中にです。
「皆いるわ」
「訪問したところの人達がね」
「ええ、だから嬉しいわ」
ドロシーはオズマに満面の笑顔で言いました。
「本当にね」
「それは何よりね」
「ヘレン=ケラーさんもね」
見ればこの人もいます。
「来ているし」
「あの人が来ていて」
それでと言うオズマでした。
「私も嬉しいわ」
「そうよね」
「若しもね」
オズマは心から思って言いました。
「ヘレンさんみたいになったら」
「私だったらとても耐えられないわ」
「私もよ。とてもね」
「苦しくてね」
「心が折れて」
そうなってというのです。
「ずっとね」
「そのままで」
「絶望しきったままで」
「どうにもならなくなっていたわね」
「けれど三つの苦しみを乗り越えて」
そうしてというのです。
「生きてきたから」
「素晴らしいわね」
「そのヘレンさんがオズの国に来てくれて」
「とても嬉しかったわね」
「そして何度もお会いしているけれど」
それでもというのです。
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