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星河の覇皇

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第八十七部第四章 首相官邸にてその七十八

「監督兼任でないな」
「連合では兼任は出来ない」
「それもありますね」
「国防長官と全然指揮官は」
「だからゼネラルマネージャーのみですが」
「それでもですね」
「権限は大きいですね」
「そうだ、それは大きく」 
 そしてというのだ。
「広く見てな」
「チーム全体を」
「そうして指示を出しますね」
「それが国防長官であり」
「八条長官は」
「これ以上はないまでのだ」
 まさにというのだ。
「ゼネラルマネージャーだ」
「左様ですね」
「あの方はそうですね」
「最高の国防長官ですね」
「連合の軍事を任せられる」
「しかも現場に口は出さない」
 それもしないというのだ。
「絶対にな」
「戦術についてですね」
「戦闘についてのそれは」
「エウロパ戦役でもされず」
「先の宇宙海賊征伐でもでしたね」
「解放軍を自称するテロリスト集団にもでしたし」
「君命と言えども従わず」
 アッチャラーンは孫子にある言葉を出した。
「そうだな」
「現場のことに口を出すな」
「そういうことですね」
「例え国防長官でも」
「そして大統領でも」
「スポーツチームの弱くなるにはだ」
 それにはというのだ。
「フロントが何かするとな」
「すぐですね」
「それで弱体化したチームは多いです」
「現場のことに介入して」
「そして弱くなったチームは」
「ヒトラーやスターリンもした」
 この独裁者達もというのだ。
「そしてだ」
「その結果が、でしたね」
「両軍の損害を大きくしたことですね」
「ナチスは敗れましたし」
「大変なことになりましたね」
「そうなった、ゼネラルマネージャーでもだ」
 アッチャラーンは再びスポーツの話をした。
「監督兼任でないとだ」
「チームの采配に口出し出来ません」 
「チームの責任者は監督です」
「このことは絶対ですから」
「監督に任せなくてはなりません」
「オーナーでもだ」
 それでもというのだ。
「チームの采配についてはだ」
「監督に任せる」
「口出しはならない」
「若しそれをすれば」
「チームは弱体化しますね」
「おおむねな、そしてだ」
 アッチャラーンはさらに話した。 
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