八条学園騒動記
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第七百七十八話 大地主でもその十
「明治維新から日本は産業革命に入って」
「西洋のことを何から何まで学んでだったわね」
「そうしてね」
アンネットにそのうえでと話した。
「そのうえでね」
「韓国にも伝わったわね」
「日韓併合であの国は日本になって」
「あの国にも産業革命の技術が入ったわね」
「そうだったわ、文化もね」
当時の西洋のそれもというのだ。
「主に伝えたのはね」
「日本だったわね」
「その併合の時にね」
まさにその時にというのだ。
「伝わったわ」
「そうだったでしょ、だからね」
「エウロパのことはあまり言わないのね」
「イギリス王家が何処か言われても」
この時代もウィンザー家である。
「それでもね」
「知らないの」
「そうした人多いみたいよ」
「韓国には」
「それでもね」
エウロパに対してはそうであるがというのだ。
「日本はね」
「その併合のことがあって」
「それでね」
そうであってというのだ。
「その他にも隣国同士で色々あったでしょ」
「今もね」
彰子も否定せず答えた。
「そうよ」
「それでなのよ」
「韓国は日本にばかり言うのね」
「連合で数少ないエウロパと関りがあまりない国だから」
他の国はあるとされている、それは植民地統治や侵略といった極めてマイナスイメージの強い事柄でのことだ。
「エウロパにはこれといってね」
「思うところがなくて」
「けれど日本にはね」
「併合のこともあって」
「言うなら家族になったでしょ」
併合によってというのだ。
「それで何かとあったから」
「それからも何かとあったから」
「言うのよ、しかも日韓併合の統治って悪いものじゃなかったことはね」
このことはというと。
「もう韓国以外じゃ常識だし」
「そこで日本が好きになった?」
「それでそれからも日本のいいところをね」
そう評価されるところをというのだ。
「いつも見てきたから」
「日本が好きなの」
「そうじゃない?本当に嫌いなら」
それならというのだった。
「態度違うわよ」
「もう関わろうともしないかしら」
「それか連合がエウロパに言う様な」
そうしたというのだ。
「全否定して近寄らない」
「ああ、嫌いだから」
「もう言うだけ言ってね」
「近寄らない」
「そうなるわよ」
「それエウロパもだしね」
アロアも言ってきた。
「連合が嫌いだからね」
「お互い嫌い合ってるのよね」
「だからね」
「お互い近寄らないわね」
「何でもね」
アロアはさらに話した。
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