ハッピークローバー
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第百五十一話 お気に召すままその五
「おかしな哲学書や思想書や小難しい文章の羅列読んだり観るより」
「簡単なものね」
「太宰だってそうだし」
この作家の作品や主張もというのだ。
「アニメや漫画もで」
「ラノベもよね」
「中にはそんな羅列で有名な人もいるけれどね」
「それでファン獲得してるのね」
「錯覚させてね」
小難しい文章を読ませ理解させて書いた作家を素晴らしいそしてこの主張を理解し難しい文章を読解した読者は頭がいいとだ。
「実は何でもないのにね」
「そう錯覚させて」
「そしてね」
「ファン獲得してるわね」
「まあそうした人は置いておいて」
そしてというのだ。
「普通の作品を読むと」
「わかりやすいわね」
「下手な哲学書や思想書よりね」
「そうした本は読まない方がいいの」
「僕は読んで難しいと思ったら」
それならというのだ。
「読まなくていいってね」
「言われたの」
「読んですぐわかる」
「そうした作品がいいのね」
「本もね。そんな何を書いてるかわからない文章で」
それでというのだ。
「読解させて錯覚させて教祖になっても」
「随分と持て囃される」
「けれど誰もがわかる文章を書く様になったら」
「並になったとか」
「並どころか」
そのレベルで澄まずというのだ。
「カルト教団の教祖を偉大とか言う」
「アホだったりするのね」
「インチキなのに」
誰がどう見てもというのだ。
「けれどね」
「偉大とか言うのね」
「本物だってね」
「カルトってインチキだったりするわよね」
「やたらお金を言って愛人さん一杯いて権力狙って暗殺とかもする様な」
こうした組織は実在ずる、残念なことに。
「テロもやってね」
「只の極悪人よね」
「そんな極悪人がそうとはわからないで」
「偉大とか言うの」
「最も浄土に近いとかね」
「本物のアホね」
「何を言ってるかわからないうちは教祖でも」
そこまで持て囃されてもというのだ。
「誰でもわかる文章を書いたら」
「普通の人どころか」
「もうどうにもならない位のね」
そう言っていいまでのというのだ。
「馬鹿にね」
「なったのね」
「そんな宗教がいいかどうかなんて」
「私達でもわかるわよね」
「如何にも胡散臭いおっさんが教祖で」
その教団はというのだ。
「言ってることも出鱈目で」
「それでやってることはそんなのね」
「もう欲しかなくて嘘もね」
「多いのね」
「どっかの元大統領みたいに」
「大統領?」
「そう、あの嘘ばかり吐いて罵倒も息をするみたいで偏見まみれで恥も外聞もないカードみたいな名前の」
「ああ、あの人ね」
留奈もここまで聞いてわかった。
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