八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七百七十八話 大地主でもその三
「ゆっくりとね」
「やっていくのね」
「基本お仕事とお家とパンとお酒があればね」
そうであればというのだ。
「ロシア人は満足なのよ」
「その四つがあったら」
「それでね」
まさにそれでというのだ。
「満足して」
「それ以上は求めないの」
「そうなの」
実際にというのだ。
「ロシア人はね」
「そうした人達だから」
「国としては連合一の国になろうと思っても」
そうであろうともというのだ。
「市民の人達はね」
「そうは思ってないのね」
「普通に暮らせたらね」
「それでいいのね」
「そうなのよ」
ロシア人はというのだ。
「本当に無欲なのよ」
「そうした国民性だからのんびりしていて」
「ガツガツしていなくて」
そうであってというのだ。
「そんなどんどん開発して」
「暖かいところで暮らすとか」
「そうしたいけれどね」
そう考えていてもというのだ。
「焦ってもいないのよ」
「そうなのね」
「例えお外は寒くても」
それでもというのだ。
「お家の中に入れば暖かいし」
「それで満足するの」
「さらにサウナに入ればね」
そうすればというと。
「もっとね」
「暖かいわね」
「汗だらだら流す位にね」
そこまでというのだ。
「そうだしそこでお風呂上りにお酒を飲めば」
「もう満足なの」
「本当にロシア人は無欲だから」
「そこで満足するのね」
「実際市民にアンケート取っても」
そうしてもというのだ。
「今の暮らしで満足している人がね」
「多いの」
「お家とお仕事とパンとお酒があって」
「満族だっていうのね」
「そうなの、本当にね」
実際にというのだ。
「ロシア人はね」
「今の状況で満足していて」
「暖かいところで暮らすこともね」
それが夢でもというのだ。
「時々観光で行けば」
「満族なのね」
「そうなの」
「連合とは思えないわね」
アロアはアンネットのその話を聞いて少し驚いた顔になった、そして湯舟の中でアンネットにこの国の話をした。
「韓国なんていつもね」
「あそこは日本よね」
「いつも日本よりって思って」
「必死にやってるわね」
「開発だってね」
今話に入っているそれもというのだ。
ページ上へ戻る