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八条学園騒動記

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第七百七十八話 大地主でもその一

                大地主でも
 アンネットは室内の湯舟に彰子、アロアと共に入ったところでまた言った。
「大地主でも土地にあるアパートとかに人が少なくて」
「畑や工場が少ないと」
「実入りが少ないのね」
「そうよ、資源はあってもね」
 それでもというのだ。
「掘り出すにも人手いるしね」
「その人が思う様にいないとなのね」
「同じなのね」
「機械を使ってもね」
 それでもというのだ。
「そのメンテナンスとか動かすにもね」
「人必要よね」
「アンドロイドだってね」
「やっぱり人が多いことはね」
 このことはというのだ。
「力よ」
「現実としてね」
「そうなのね」
「それでロシアは領土の星は多いけれど」
「それに見合う人がいないのね」
「そう、少ないのよ」
 どうしてもというのだ。
「昔みたいに戦争や粛清で減らないでね」
「増え続けても」
「それでも」76
「そうよ」
 まさにというのだ。
「これがね」
「まだ足りない」
「領土の大きさを見たら」
「せめてね」
 アンネットは心から言った。
「三千億でもいればね」
「楽だっていうのね」
「そうなのね」
「マウリア位にいたら」
 セーラの祖国であるこの国程の人口があればというのだ。
「ずっと楽だけれど」
「八百億なら」
「それ位なら」
「全然足りないのよ」
 人口がというのだ。
「だからその分ね」
「大変なのね」
「予算もないのね」
「そうなのよ、これがアメリカや中国みたいに」
 この二国程というのだ。
「星系の数が手頃でね」
「人口も多い」
「そうした国ならなのね」
「楽よ、けれどロシアって人が極端に少ない星も多いのよ」
 人口がというのだ。
「というか限られた星系に人口が集まって」
「殆どの星系は過疎地?」
「そうなってるの」
「文字通りのね」
 まさにというのだ。
「一つの星に家族単位とか」
「それでそうした星も守らないといけないから」
「大変なのね」
「ちゃんと行政もしないといけないし」
 過疎地もというのだ。
「星系単位でもね」
「統治して守って」
「そうしないと駄目よね」
「星系辺りの人口がどれだけ少なくても」
「守らないといけないわよね」
「ちゃんとね」
「そうしたところに宇宙海賊が来てもね」
 そうしてもというのだ。 
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