金木犀の許嫁
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第四十四話 色々楽しんでその六
「それで鉄仮面で終わりなの」
「まさにダルタニャンの一生を書いてるの」
「若き日から元帥になって戦死するまでね」
「戦死するの」
「史実でもそうでね」
ダルタニャンは実在人物だが史実での死もそうなっているというのだ、デュマはこのことまで書いているのだ。
「そこで終わるの、王様も代替わりしてるし」
「作品の中で」
「最初はルイ十三世でね」
「その王様の後は」
「そう、太陽王のね」
「ルイ十四世ね」
「そうなるのよ」
その様に変わるというのだ。
「その間ずっと戦争してる感じなの」
「あの、何かです」
白華は戦争と聞いて言ってきた。
「あの頃の欧州って」
「しょっちゅう戦争してるわね」
「そうですよね」
「実際にそうでね」
「フランスもですね」
「もうフランスはその中心にあって」
欧州の戦乱のというのだ。
「本当にいつもね」
「戦争していたんですね」
「三十年戦争に参加してね」
「他の戦争もですね」
「スペイン継承戦争とかオーストリア継承戦争とか七年戦争とかね」
「本当に多いですね」
白華も聞いて思った。
「それでダルタニャンと三銃士もですね」
「しょっちゅうね」
「戦争に参加していたんですね」
「そうだったの、ちなみにオーストリア継承戦争とかはルイ十五世の頃だけれど」
「しょっちゅう戦争していたことは変わりないですね」
「そう、本当にね」
「戦争ばかりで」
白華はその話を聞いて言った。
「フランスは大変でしたね」
「敵が主に二つあったから」
「イギリスとオーストリアですね」
「そうなのよ」
「友達のイタリアの子が言ってました」
真昼は白華に話した。
「フランスはイタリアにもしょっちゅうちょっかい出していて」
「そうだったのよ」
「ハプスブルク家とずっと戦争していたって」
「神聖ローマ帝国、オーストリアのね」
「皇室だったおい家ですね」
「あちらとね」
まさにというのだ。
「ずっと戦争していて」
「イギリスともですね」
「イギリスとは有名よね」
「何度も戦争していますね」
「そのイギリスとね」
「オーストリアとですね」
「両方と何百年もいがみ合っていて」
そうなっていてというのだ、オーストリア皇室のハプスブルク家とフランス王家のヴァロワ家とその後のブルボン家そしてイングランドとフランスは長年の宿敵同士でありまことに数多くの戦争を経てきたのだ。
「それでダルタニャン達も」
「戦争に参加していて」
「大変だったの、その中でミレディーが出て」
妖艶な悪女として魅力的である。
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