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神々の塔

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第九十話 最後の戦その十

「そうやてな」
「わかってるか」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「任せられる」
「信頼してやな」
「僕が同じ立場でもそう言うてたやろ」
 シェリルがというのだ。
「そやろ」
「勿論や、塔に入るまでと起きた世界での付き合いがあって」 
 そうであってというのだ。
「そしてな」
「そのうえでやな」
「そや、この塔でもや」
「ずっと一緒におって」
「わかってるわ」
 よくというのだ。
「ほんまな」
「そやま」
「ああ、ほな一緒にな」
「このまま戦っていこうな」
「任して任されて」
「そのうえでな」
 こう話して実際にだった。
 シェリルも任意で動きそれが万全だった、十人はそれぞれ芥川の采配をそれぞれの位置を任されて戦い。 
 天照大神と戦っていった、そして戦が進み。
 芥川は中里にだ、女神を見つつ話した。
「そろそろな」
「決めるか」
「そや、全員でや」
 十人でというのだ。
「それでや」
「決めるな」
「十人の渾身の一撃か」
「もう全部賭ける様な」
「そうするな、実際あと一撃位しかな」
 見れば全員満身創痍だ、天照大神の光は幾ら闇で和らげてもそれだけの強さがあるということである。
「放てんわ」
「そやからな」
「次のやな」
「十人全員のや」
 芥川はそれでと話した。
「一撃でな」
「決めるな」
「それで確実にや」
「天照大神さんに勝てるな」
「僕等も満身創痍やが」
「女神さんもやな」
「そやからな」 
 だからこそというのだ。
「ここでや」
「決めるな」
「そうするわ、ええな」
「ああ」
 中里は芥川のその言葉に頷いた、満身創痍だが彼も芥川も他の者達も目は死んでいない。むしろ強い輝きを放っている。
「これからな」
「ほなな」
「決めるな」
「最後の最後や、いくで」
「全員でな」
 こう言ってだった。十人全員がだった。
 身体に残っている力を全て込めて燃え上がらせてだった。
 渾身の一撃を浴びせた、雄叫びさえあげてそうしてだった。
 天照大神に攻撃を繰り出した、十人全員の攻撃が直撃したが。 
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