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糖尿病に気を付けて

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第三章

「そうしているから」
「今日は食べ終われば」
「それからね」
 新山に笑顔で話した。
「食べるわ」
「そうされますか」
「ええ、それでまた明日もね」
「甘いものを楽しまれますね」
「そうするわ」 
 こう言うのだった。
「またね」
「そうですか」
「甘いものは好きでも」
 それでもというのだ。
「健康は気を付けて」
「それは絶対ですね」
「そう、だからね」 
「うちの会社では食べないですね」
「そうよ、じゃあ次はね」
 山口は笑顔で話した。
「何を食べようかしら」
「林檎のケーキどうですか?」 
 新山は笑顔で提案した。
「美味しそうですよ」
「じゃあ私もね」
「林檎にされますか」
「ええ、一緒に食べましょう」
「林檎のケーキを」
「そうしましょう」
 二人で笑顔で話して林檎のケーキも他のケーキも楽しんだ、そして山口はそれからも新山の会社では甘いものを食べず。
 そしてだ、太ってはいるがだった。
「健康診断にもですか」
「引っ掛かってないわよ」
 山口は新山に彼女の会社で清掃の合間に話した。
「全くね」
「それはいいですね」
「ええ、甘いものは好きでも」
「糖尿病には気を付ける」
「それがね」
 そのことがというのだ。
「本当にね」
「大事ですよね」
「ええ、じゃあまた三時になったら」
「召し上がられますね」
「そうするわ」 
 こう言ってだった。
 山口は三時になると甘いものを食べた、そうして至福の時間を楽しんだのだった。


糖尿病には気を付けて   完


                   2024・11・25 
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