糖尿病に気を付けて

「今も召し上がられてますし」
「好きよ」
「そうですよね」
「けれどね」
　それでもとだ、山口は言うのだった。
「冷蔵庫にいつもあったらついついね」
「食べちゃいます？」
「ただでさえよく食べて太ってるのに」
　笑って言うのだった。
「あちらでも食べるとね」
「そうするとですか」
「余計に太って」
　そうなりというのだ。
「糖尿病にもなるし」
「女の人もなりますしね」
「男の人に多いけれどね」
　糖尿病はというのだ。
「けれどね」
「気を付けておられるんですね」
「そう、だからね」
　今はケーキを食べつつ話した、食べているケーキはモンブランである。
「あちらにはないの、会社に戻ったらね」
「ありますか」
「それも時間決めてね」
　そのうえでというのだ。
「食べてるのよ」
「おやつの時間ですね」
「そうよ、本当にね」　
　山口はさらに話した。
「糖尿病になるとね」
「一旦なると治らないですからね」
「だからね」
　そうした病気だからだというのだ。
「本当にね」
「最初からですね」
「気を付けて」
　そうしてというのだ。
「食べてるのよ」
「そういうことですか」
「甘いものが好きでも」
　それでもというのだ。
「食べ過ぎにはね」
「注意することですね」
「そうよ」
　その通りだというのだ。
「健康のことも考えないとね」
「甘いものを食べても」
「そうしないと駄目よ」
「それ大事ですね」
「ちなみに今日この後かなり歩くから」
　山口は今度はシフォンケーキを食べつつ言った、新山はチョコレートケーキを食べて心から楽しんでいる。
「そうしてね」
「食べた分ですね」
「カロリー消費するわ」
「運動も大事ですね」
「そうよ、普段はお仕事して」
「清掃の」
「よく身体を動かしているけれど」
　それでもというのだ。
「そうじゃない時はね」
「歩くんですね」
「甘いものを食べたら」
　それからはというのだ。