昔の贅沢弁当
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第二章
「かなり質素だったし当時はね」
「白米はご馳走でしたね」
「そうだったからね」
それでというのだ。
「それでね」
「そうであってですね」
「日の丸弁当もね」
「ご馳走でしたね」
「それがもっと昔だから」
「乃木大将よりもですか」
「お握りとね」
これと、というのだ。
「干し魚とかかんぴょうと味噌だよ」
「戦国時代ですか」
「戦国時代は味噌がね」
これがというのだ。
「白米は言うまでもなくて」
「ご馳走ですね」
「そうだよ、それがお弁当って時もね」
「あるんですね」
「やられたって思うよ」
本多に笑って話した。
「その時は」
「そうですか」
「そう、けれどね」
「けれど?」
「お握りの中にちゃんと具は入っているから」
「そこは違いますね」
「梅干しとかおかかとか明太子とかね」
「入れてくれるんですね」
「一個一個ね」
「そこは戦国時代と違って」
「それでね」
そうであってというのだ。
「美味しいよ」
「それはいいですね」
「ちなみに今日は豚カツ弁当だったよ」
そうだったと笑顔で言った。
「野菜も沢山入っていてね」
「美味しかったですか」
「そうだったよ、満足したよ」
そうだというのだ。
「だから午後もね」
「頑張りますね」
「そうするよ、じゃあお互い午後も」
「頑張りましょう」
「そうしよう」
二人で話してだった、昼休みが終わるとすぐに仕事に戻った。実際にかなり頑張っていい仕事をした。
昔の贅沢弁当 完
2024・11・22
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