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金木犀の許嫁

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第四十二話 プールその二

「そうなってね」
「そうですか、そう言われると私も」
「白華ちゃんも成長したでしょ」
「実は胸もお尻もです」
 その両方がというのだ。
「大きくなりまして」
「成長したのね」
「背は変わらないですが」
 それでもというのだ。
「それでもです」
「それじゃあね」
「私もですか」
「その成長したサイズでね」
「水着を買うことですか」
「そうしましょう」
 こう白華に提案した。
「そのうえでね」
「買った水着を着て」
「プール行けばいいのよ」
「わかりました」
「それとね」
 真昼はさらに話した。
「実はね」
「実は?」
「夜空ちゃんまた胸大きくなったらしいのよ」
 妹のこのことも話した。
「これがね」
「そうなんですか」
「去年よりもね」
「それは凄いですね」 
 白華は真昼のその話を聞いて心から唸った。
「あの状況からさらにですか」
「大きくなってね」
 それでというのだ。
「そのこともあってね」
「新しい水着を買いますか」
「そうなのよ」
「ううん、胸が大きいと」
 白華は今度は真面目に考える顔になって言った。
「羨ましいですね」
「白華ちゃん胸は大きい方がいいの」
「男の人はその方がいいっていいますね」
「いや、これがそうじゃないみたいよ」
 真昼は胸の話をする白華に微笑んで答えた。
「男の人の好みもそれぞれで」
「胸が小さい方がいい人もいますか」
「そうなのよ」
「そうなんですね」
「だからね」
 それでというのだ。
「別に胸が小さくでもね」
「いいんですね」
「そうよ。私もそんなに大きくないけれど」
「真昼さんは普通ですね」
 白華は彼女のその胸を見てから答えた、見れば確かにその大きさな普通のものであり小さくもない。
「お嫌じゃないですか」
「ええ、別にね」
「そうですか」
「それに肩凝るっていうし」
 胸が大きいと、というのだ。
「夜空ちゃんも実はね」
「肩凝りに悩んでいますか」
「悩んでるっていう程じゃないけれど」
 それでもというのだ。
「結構ね」
「肩凝っていますか」
「そう言ってるわ」
 夜空自身がというのだ。 
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