金木犀の許嫁
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第四十一話 デートの後の夕食その十
「まさにです」
「偏らないことですね」
「そうです、それが一番であり」
「極端にはですね」
「至らない様にすることです」
「至るとあの元大統領や北朝鮮を支持したりして」
「自分だけになりです」
「鎖国みたいな考えになり」
極めて排他的かつ閉鎖的なというのだ。
「仲間内でもです」
「攻撃し合う様になりますか」
「自分と少し違うと」
そうであればというのだ。
「許せなくなり」
「何とか派みたいになりますね」
「そうなのです」
「あの、人は誰でもです」
真昼はどうかという顔で述べた、味噌汁を手にそうした。
「違います」
「十人十色ですね」
「そうですよね」
「好みもそれぞれで」
幸雄もそうだと答えた。
「もっと言えば食べ方もです」
「ひとそれぞれですね」
「はい」
その通りだというのだ。
「それは」
「そうですよね」
「ですがそれがです」
「わからなくなるんですね」
「極端になりますと、そして偏見ややりたい放題もです」
それもというのだ。
「自分達が出来るなら」
「いいってなるんですね」
「そうです」
まさにというのだ。
「自分しかないので」
「やりたい放題もですね」
「認めてくれるなら」
そうした主張を行うならというのだ。
「いいのです」
「無茶苦茶ですね」
「そしてそうなれば」
「人として最低の底もですね」
「抜いてしまい」
「餓鬼になりますね」
「ですから極端にはです」
その様にはというのだ。
「ならない様にです」
「することですね」
「気を付けることです」
「そうすべきですね」
「ああはなるまいとも」
「思うことですね」
「反面教師にすべきです」
「人でなくなるので」
「餓鬼になるので」
「そうです」
だからだというのだ。
「私もですが皆さんです」
「気を付けることですね」
「そうして下さい」
「そうですね」
真昼は確かな顔と声で頷いた。
ページ上へ戻る