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金木犀の許嫁

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第四十一話 デートの後の夕食その八

「もうです」
「周りが大変ですね」
「自分達はよくても」
「ですから自分しかないので」
「やりたい放題もですね」
「それが可能なら」
 そうであるならというのだ。
「行いたいのです」
「そうなんですね」
「しかも偏見や憎しみを認めてくれるなら」
「あの元大統領も北朝鮮も酷いですしね」
「偏見等も」
「とても」
「そうした感情をおおっぴらに行くこともです」
 それもというのだ。
「容認してくれるので」
「支持しますか」
「はい、ですが」
 幸雄はここで強く言った。
「モラルがなくやりたい放題なぞ」
「するものじゃないですね」
「はい、そして」
 それにというのだった。
「偏見や憎しみをおおっぴらに叫ぶなぞ」
「最低ですね」
「幾らそうした人や国家が認めても」
「それをやるとですね」
「もうです」 
 その時点でというのだ。
「人として最低です」
「今私が言った通りに」
「そうです、やりたい放題もです」
「するものじゃないですね」
「決して。ですから極端にはです」
「至らないことですね」
「若し至れば」
 その時はとだ、幸雄はカレイで白いご飯を食べながらそのうえで白華に対してさらに言っていった。
「すぐに戻る様にです」
「することですね」
「若しそこに留まり続けますと」
「最低になったままですね」
「人の底辺に至り」
 そうなりというのだ。
「その底辺の底さえもです」
「抜いてですね」
「さらに堕ちて」
 そうなりというのだ。
「人より遥かに劣った」
「餓鬼ですね」
「はい」 
 幸雄は一言で応えた。
「そうなります」
「そうですか」
「例えばです」
 こう前置きして話した。
「あの元大統領が好きで」
「それで。ですか」
「日本はアメリカ五十一番目の州になれと言い」
 そうしてというのだ。
「政権が変われば自動的に出る」
「アメリカからですね」
「この発言はです」
「酷過ぎますね」
 白華も聞いて顔を顰めさせた。
「幾ら何でも」
「こんなことを言う様になります」
「そうですか」
「もうこんなことを言えば」
 それこそというのだ。
「保守を言っても」
「自称ですね」
「最早人としてです」
「人でなくなった」
「餓鬼道に堕ちた」
 そこまで至ったというのだ。 
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