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金木犀の許嫁

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第四十一話 デートの後の夕食その七

「決してです」
「そうはなってはいけないですね」
「はい」
 絶対にというのだ。
「そう心掛けています」
「そうですか」
「そして」 
 そのうえでというのだ。
「そのうえでネットもです」
「ご覧になられていますか」
「そうしています」
「ネットも注意が必要ですね」
「極端に至った人達は自分しかなくなり」
 それが左右に関係なくというのだ。
「自分達の目的が絶対で」
「そうなってですか」
「嘘で他人を騙すこともです」
「やる様になるんですね」
「それも平気で」
 良心の呵責なぞ感じずにというのだ。
「そうなります」
「犯罪者みたいですね」
「そうですね」
 幸雄も否定せずに答えた。
「ばれないと思えば」
「犯罪もですか」
「犯します」
 そうするというのだ。
「彼等は」
「余計に酷いですね」
「自分達を絶対と考えると自分達こそがモラルとなり」 
 絶対のそれがというのだ。
「誰に何をしてもです」
「犯罪を犯しても」
「平気になります」
「そこまでおかしくなりますか」
「そうです、あの元大統領も北朝鮮もモラルがないですが」
 両者共にというのだ。
「それはどうしてか」
「自分しかないからですね」
「自分ファーストどころか」 
 それに収まらずというのだ。
「自分オンリーです」
「まさに自分だけですね」
「はい」
 その通りという返事だった。
「ですがそれをです」
「見抜けないんですね」
「そもそも極端に走りますと」
 そうなると、というのだ。
「人は自分しかなくなり法律もです」
「守らなくなりますね」
「あの元大統領は無法ですね」
「前科もついていますし」
「そして北朝鮮も」
「やりたい放題ですね」
「そして極端に走った人達も」 
 左右関わらずというのだ。
「やはりです」
「やりたい放題をですね」
「行いたく」
 そうであってというのだ。
「それで、です」
「その為にですね」
「まさに」 
 それこそというのだ。
「そうした人や国を支持します」
「自分達がやりたい放題したいので」
「やりたい放題を認めてくれる存在として」
「あの、やりたい放題になりますと」
 白華は眉を曇らせて話した。 
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