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キャンプとスポーツと家の仕事

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第二章

「うちのお店やっていくのね」
「だって折角評判いいし」
「そうしたお店は続いていかないとね」
「それに動画チャンネルって何時まで続くかわからないし」
「選手でも食べていけるとは限らないから」
 二人は真面目に答えた。
「だったらね」
「うちのお仕事やっていくわ」
「そうか、そう言ってくれるか」
 父は子供達の言葉を受けて頷いた。
「それじゃあ二人共頼むな」
「二人共大学を出たらお店のこと本格的に教えるから」
 母も言った。
「だからお店継いでね」
「美味しい味を守っていてくれよ」
「そうするよ」
「しっかりとね」
 子供達はここでも笑顔で答えた、そんな彼等の言葉を聞いてだった。夫婦は二人になった時に満面の笑顔で言った。
「いい子達を持ったな」
「そうね」
「キャンプもスポーツもしているのに」
「どっちもそれで有名なのに」
「店のこと考えてくれてるなんてな」
「やっぱりね」
 妻は夫に言った。
「折角持ったお店で」
「評判もいいしな」
「そのお店を継いでくれたらね」
「僕達も嬉しいよ」
「確かに」
 妻はこうも言った。
「キャンプでもスポーツでも」
「食べていけるかていうとな」
「難しいわ」
「現実としてな」
「動画チャンネルの収入もずっと人気があるか」
「選手も怪我や年齢があるからな」
「そうしたことまで考えて」 
 二人の子供達はというのだ。
「それでお店のことも考えてくれる」
「子供の頃からお店の手伝いしてくれていたし」
「私達はいい子達を育てわね」
「そうみたいだね、それならな」
「よかったわね」
「全くだよ」
 夫婦で話した、そしてだった。
 自分達の教育が正しかったと二人だけで喜んだ、そうしてだった。 
 大学を卒業した子供達に店のことお好み焼きのことを本格的に教えていった、すると二人はしっかりと店を継げる様になった。夫婦はこのことも喜んだのだった。


キャンプとスポーツと家の仕事   完


                  2024・11・16 
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