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新オズのかかし

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第七幕その十一

「同じよ」
「左様ですね」
「王宮にいる時は」
「いつもサインをしていますね」
「ベッツイとトロットも王女で」
 その立場にあってというのです。
「オズの国の要職にあるから」
「四人で、ですね」
「いつも政治をしていて」
「サインもですね」
「しているわ」
 実際にというのです。
「本当にね」
「そうですね」
「そうそう、国家元首や国の要職にあると」
 かかしも言います。
「本当にね」
「書類のサインは絶対ですね」
「僕も経験しているよ」
「今もですね」
「オズの国の主だった時もそうでね」
 ロビンソンさんに答えます。
「今もね」
「ウィンキーの首相として」
「樵君とジャックと三人でね」
「政治をされていて」
「サインもね」
 これもというのです。
「いつもだよ」
「そうだね」
「だからね」
 それでというのです。
「そのことはわかるよ」
「そうですか」
「政治にはサインが必要だよ」
 絶対にというのです。
「それをしないとね」
「何も動かないですね」
「そうだよ、これはどの国でもだね」
「全くですね」
「外の世界もそうで」
 そうであってというのです。
「オズの国でもだよ」
「同じですね」
「そうだよ、しかしこの国も無事に治まっているね」
 かかしは周りを見回して言いました。
「そうだね」
「そのことがわかるよ」
 樵も言います。
「とてもね」
「そうだね」
「平和で皆穏やかでね」
「生きもの全ての顔がね」
「だからね」
 それでというのです。
「無事に治まっているってね」
「わかるね」
「表情を見れば」
 そうすればというのです。
「わかるからね」
「その国がどういった国か」
「それでね、特にね」
「目だよね」
「そう、目だよ」
 まさにというのです。
「表情の中でね」
「目は特に出るから」
「わかるね」
「そうだよね」
「そういえば」
 ここでフライデーはロビンソンさんを見て言いました。 
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