星河の覇皇
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第八十七部第四章 首相官邸にてその十二
「そして湯豆腐も」
「全てですね」
「そうよ、あとどの人も温泉が好きだから」
このことも話した。
「そちらもね」
「用意しますね」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「そちらもね」
「楽しんでもらいますね」
「ええ、それとね」
「それとなのですね」
「お酒もそれぞれの人が好きなものをね」
それとをいうのだ。
「用意するわ」
「そうですか」
「日本酒にしてもね」
連合ではよく飲まれている酒の一つになっている、日本では昔より飲まれていてこの時代では濁酒も清酒も両方人気である。
「そうよ、大吟醸も濁酒もね」
「それぞれですか」
「好きな人がいるけれど」
それでもというのだ。
「それぞれをね」
「用意して」
「そしてね」
「楽しんでもらいますか」
「そうしてもらうわ、しかし濁酒は」
伊東はこの酒の話もした。
「私はあまりね」
「飲まれないですか」
「そうなのよ」
「総理は日本酒も飲まれますが」
「基本飲むのは清酒が多くて」
それでというのだ。
「どうしてもね」
「そちらはですか」
「あまりね」
「そうなのですね」
「けれど嫌いかというと」
「そうではないですか」
「ええ、濁酒は濁酒でね」
この酒もというのだ。
「嫌いではないわ」
「あの甘い味がですね」
「好きよ、昔はあれがお酒だったしね」
清酒が出る以前はだ、清酒の誕生についても大きなものがありそれを売り出した店はかなりの利益をあげた。
「戦国時代にしても」
「アルコール度は然程でなく」
「そして甘いね」
「あのお酒でしたね」
「それを飲んで」
そしてというのだ。
「楽しむこともね」
「よいのですね」
「私はね、それでマッコリもね」
韓国のこの酒もというのだ。
「好きよ」
「あのお酒はむしろ濁酒より多く出回っていますね」
秘書官は笑って答えた。
「焼肉屋に行けば」
「まずあるわね」
「はい」
実際にとだ、秘書官も答えた。
「このお酒は」
「元々韓国のお酒で」
「焼き肉も韓国料理なので」
「日本では焼き肉にはビールね」
「その組合せが最も多いですね」
「けれどマッコリもね」
焼き肉が韓国料理でありマッコリも韓国料理だからだ、もっと言えば韓国ではこの組み合わせは定番の一つである。
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