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第百四十七話 文化祭開催その十三

「特に大蝦蟇呼ぶとか」
「妖術は使わないわね」
「江戸時代から言われてたけれど」
 児雷也等でだ。
「やっぱりね」
「有り得ないわよ」
「忍者は忍術を使うから」
 あくまでというのだ。
「妖術は専門外よ」
「妖術使いよね」
「あっちはあっちで凄いけれど」 
 それでもというのだ。
「忍術と妖術は違うから」
「そのことは覚えておくことね」
「昔の漫画だとね」
 昭和三十年代の忍者漫画である、杉浦茂の猿飛佐助等名作が多く今読んでも学べるところが多い作品がある。
「混ざってるけれどね」
「忍術と妖術が」
「そうだけれどね」
 それでもというのだ。
「実際は違って」
「今は余計よね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「分かれてるわ」
「そうなのね」
「そう、そして」 
 そえれにというのだ。
「実際の忍術は派手じゃないのよ」
「昔の漫画みたいに」
「身体を使って隠れて」
「超人みたいなこともしないわね」
「何メートルも跳んだりとか」
 これも昔の忍者漫画ではよくあったことだ。
「手裏剣を一度に何発も投げたり」
「しないわね」
「手裏剣重いでしょ」
「そうそう、鉄でね」
 ケニアの娘もまさにと答えた。
「重いわね」
「だから一度に何発も投げるとか」
「無理よね」
「しかも一発で倒せないから」
 手裏剣のそれでというのだ。
「背中に刺さってすぐに死ぬとか」
「そもそも刺さりにくいし」
「刃短いでしょ」
「苦無なら兎も角ね」
「毒塗ってる場合もあるけれど」
 それでもというのだ。
「手裏剣って重くて威力もね」
「あまりないわね」
「実はあれ投げる位なら」
 それよりもというのだ。
「お箸投げる方がね」
「ましよね」
「軽いし本当に何発も投げられるし」
 箸ならというのだ。
「先尖らせたら刺さるし」
「威力もあるわね」
「手裏剣よりもね」
「お箸の方がましなのね」
「手裏剣はむしろサバイバルツールだから」
 今で言うならそれだというのだ。
「昭和で言うと十徳ナイフね」
「懐かしの」
「今でもあるけれどね」
「そうした感じで色々使ってたのね」
「土掘ったり何か切ったりね」
「本当にサバイバルツールか十徳ナイフね」
「そんな風に使ったのよ」
 手裏剣は実際はそうだったというのだ。 
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