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金木犀の許嫁

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第四十話 昔の忍者その二

「ファンタジーとかがです」
「多いな」
「色々なジャンルがありますが」
 大衆小説と一口に言ってもというのだ。
「やっぱりファンタジーそれに学園ものがです」
「主人公も高校生が多いな」
「そうですね」
「読む人が学生さんになってな」
「それで、ですか」
「自分と立場や年齢が近いな」
「高校生がですね」
 織田に話した。
「主人公になるんですね」
「それでファンタジー、西洋のそれが日本に入って」
「定着して」
「大衆小説もな」
「ファンタジーは主流になったんですね」
「そや」
 まさにというのだ。
「ほんまにな」
「そうなったんですね」
「そや、ほんまな」
「大衆小説は変わったんですね」
「そうや」
「時代によって変わりますか」
「何でも変わってな」
「小説もですね」
「大阪を書いてもな」 
 織田は自分の作品のことから話した。
「また違うわ」
「そうなりますか」
「大阪の学生さんとか書いたりな」
「日常をですか」
「そや、漫画で多いな」
 織田はまさにと応えた。
「日常もの」
「四コマでもありますね」
 夜空はそうした漫画の話をここでした。
「日常系の」
「女の子が主人公のな」
「高校生の」
「普通の漫画でもあるけどな」
「そうですね」
「それもな」
 そうした漫画もというのだ。
「あるやろ」
「はい、実際に」
「漫画がな」
 織田は腕を組み唸る様にして話した。
「戦争終わってから戦争前や戦争中よりもな」
「流行りましたね」
「そして定着したやろ」
「今では世界中に知られています」
「アニメもあってな」
「今はそうですね」
「その漫画やアニメがな」
 そういったものがというのだ。
「私の頃より流行ってな」
「変わってもいますか」
「小説以上に人気が出てな」
 そうもなってというのだ。
「めっちゃ凄いことになってるな」
「そうですね」
「そのこともな」
「違いますか」
「私の生きてた頃とな」
「娯楽も変わりますか」
「そや」
 こう夜空に話した。 
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