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八条学園騒動記

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第七百七十三話 サウナその十四

「そうなるってことね」
「世の中のものは何でも変わる」
「そういうことよ」
「ロシアも今は女の人は太っていない」
「実はね」
「成程ね」
「何でも太って」
 彰子はかつてのロシアの現実を話した。
「脂肪がないと」
「寒さ凌げなかったのよ」
「そうだったのよね」
「それだけね」 
 まさにというのだ。
「ロシアの寒さは凄かったのよ」
「脂肪ないといけない位に」
「もういるだけで」 
 ロシアの寒さの中にだ。
「カロリーどんどん減っていったから」
「それでなのね」
「太ってね」
 そうなってというのだ。
「それでね」
「脂肪で凌いでいたのね」
「そうだったのよ」
「リアルの問題があったのね」
「それでね」
 アンネットは話を続けた。
「その方がいいってね」
「言われてたの」
「女の人は太ってる方がね」 
 まさにその方がというのだ。
「頼もしいってね」
「言われてたのね」
「そうだったのよ」
 これがというのだ。
「ずっとね」
「それが変わったのね」
「今はダイエットして」
「サウナとスポーツに励んで」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「厚着でね」
「冬を乗り切ってるのね」
「そうしてるのよ」
「ロシアも変わったのね」
「だから私もね」
 アンネット自身もというのだ。
「大人になっても」
「今の体形維持したいの」
「そう思ってるわ」
「そうなのね」
「太り過ぎは身体によくないしね」
 過度の肥満はというのだ、人間の身体のことは時代が変わろうとも変わらない。太り過ぎが身体に悪いこともだ。
「だからね」
「それでなのね」
「そう、大人になってもね」
「今のスタイルでいたいのね」
「そう考えてるわ、だからね」
「サウナにも入るのね」
「そうしてるわ」
 笑顔で言ってだった。
 アンネットは汗をかき続けた、見ればもう汗は滝の様になっていた。


サウナ   完


                   2024・7・25 
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