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神々の塔

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第八十七話 釈迦如来その十一

「ですが戦います。ではおわかりですね」
「はい、僕等はどうして戦うか」
「これまでの戦の経験がおありなので」
「わかっています」
「ではその経験で得た知恵をです」
 それをというのだ。
「使われてそのうえで」
「戦います」
「それでは」
 こう話してそうしてだった。
 一行は如来達との戦に入った、如来達は攻撃はせず術や自分達の力を用いて戦う。特に自信を回復させたり能力を高める術を多く用いるが。
 それを見てだ、芥川は笑って話した。
「僕達はそれぞれ反射の術を用いてな」
「そうしてやな」
 施が応えた。
「相手の攻撃の術は跳ね返して」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「神霊さんにもや」
「反射の術をかけて」
「そしてや」
「神霊さんがかけた回復させたり能力を高める術をな」
「僕等にかける様にするんや」
 こう言うのだった。
「ここはな」
「そうするな」
「反射の術は術は一度は跳ね返すが」
「何度も跳ね返さへんな」
「そこがブロック崩しとちゃう」 
 このゲームとはというのだ。
「ブロック崩しはな」
「球が何度も跳ね返るな」
「それでブロックを崩すが」
 そうしたゲームである、そしてボールを逸らすとミスとなる。古典的であるが面白いゲームである。
「反射の術はな」
「一度だけやな」
「そやからな」
「ここはやな」
「僕達に来る術は跳ね返してな」 
 攻撃のそれはというのだ。
「神霊さん達が自分にかける術はな」
「自分達に来る」
「そうしてくで」
「そうしたら勝てるな」
「戦はほんまにや」 
 まさにというのだ。
「知恵でな」
「この度もやな」
「知恵で戦うな」
「そや」 
 まさにというのだ、こう話してだった。
 一行は実際にそうして戦っていった、それは釈迦如来に対しても同じであり。
 隔絶と言っていい力をもう如来にもそうして戦っていった、するとだった。
「いや、普通に戦っても」
「まず勝てん方やけど」
 綾乃はシェリルに応えて言った。
「そやけど」
「戦い方次第でな」
「勝てるね」
「それでや」
「今みたいに戦うね」
「そや、そうすればな」
 まさにとだ、シェリルは話した。 
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