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新オズのかかし

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第五幕その十一

「二年後若草物語がアニメになったんですが」
「あの四姉妹の」
「その人達はお母さんとジョーさんの役になりました」
「あら、どちらも凄くいい役ね」
 ドロシーはナターシャのお話を聞いてお顔を明るくさせました。
「とても」
「そうですよね」
「その時は大変だったけれど」
「はい、若草物語ではです」
「凄くいい役を演じられたのね」
「その演技が凄く評判がよかったです」
「そのこともよかったわね」
 ドロシーは微笑んで言いました。
「小公女の時は大変だったけれど」
「後で、です」
「凄くいいことになったわね」
「本当にです」
「そしてセーラ嬢達は今オズの国にいる」
 かかしは腕を組んで笑顔で言いました。
「それならいいね」
「ええ、セーラが幸せになってね」
 それでと言うドロシーでした。
「声優さん達もいい役を演じられたら」
「それでいいね」
「それで作品としてもよかったのね」
「名作と言われてます」
 ナターシャが答えました。
「そのシリーズの中でも」
「そうなのね」
「確かにいじめの場面が酷かったですが」
 それでもというのです。
「今はです」
「名作と言われているのね」
「実際に作品としてです」
「クオリティが高いのね」
「そうです」
「そうなのね」
「それもかなりとです」
 こうドロシーにお話します。
「言われています」
「声優さん達も報われるわね」
「大変な思いをされただけ」
「ええ、そう思うわ」
 ドロシーは微笑んで答えました。
「本当にね。それではね」
「これからですね」
「この国でやるべきことをしていきましょう」
 こうお話してでした。
 ドロシーは皆と一緒にセーラの案内を受けてそのうえで彼女の国の隅から隅まで見ました、勿論カリーも食べましたが。
 晩ご飯はカレーでした、ドロシーはそのカレーを食べて言いました。
「カリーとカレーでね」
「また違いますね」
「ええ、カリーはインドでね」
 セーラに応えて言います。
「カレーはインドね」
「そうですね」
「そしてね」 
 ドロシーはさらに言いました。 
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