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八条学園騒動記

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第七百七十三話 サウナその十一

「本当にね」
「治すことね」
「馬鹿にしないでね」
 肩凝り自体をというのだ。
「それでね」
「治して」
「すっきりすることよ、ただ身体のことだから」
 彰子はそれ故にと話した。
「油断するとすぐにね」
「またなるわね」
 アロアが応えた。
「そうよね」
「そうなのよね」
「肩こりもね」
「ええ、ところでもう充分冷えた?」
 彰子はここで二人に尋ねた。
「二人共」
「ええ、もうね」
「すっかりね」 
 二人はまさにと答えた。
「この水風呂かなり冷たいから」
「もうかなり冷えたわ」
「だったらね」 
 それならというのだった。
「これでね」
「またサウナか」
「他のお風呂ね」
「何処行くかは」 
 それはというと。
「本当にね」
「後のことね」
「そうね」
「まずはね」
「水風呂から出る」
「そうしましょう」
 こう話してだった。
 三人は同時に水風呂を出た、すると。
 すぐにだ、アンネットが言った。
「もう一回入る?」
「サウナに?」
「そうする?」
「どうかしら」
 こう二人に言うのだった。
「ここはね」
「そうね、もう一回入って」
 サウナにとだ、彰子は応えた。
「それでね」
「湯舟の方にね」
「時間あるしね」
 彰子はそれでとも言った。
「だったらね」
「そう、もう一回ね」
「サウナに入って」
「それからじっくりとね」
「湯舟のお風呂巡ったらいいわね」
「そうしない?」
「いいと思うわ」
 彰子は微笑んで答えた。
「それでね」
「私もいいと思うわ」
 アロアも賛成だった。
「もう一回ね」
「サウナに入る」
「それでね」
 そうしてというのだ、
「いいと思うわ」
「アロアもなのね」
「サウナは何回か入る」 
 アロアはアンネットに言った。
「そうすればいいみたいだし」
「一回じゃなくて」
「入る時はね」
「それでなのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「今はね」
「もう一回入るのね」
「そうしましょう」
 こうアンネットに言葉を返すのだった。 
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