ハッピークローバー
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第百四十六話 文化祭の準備その七
「国民の人達餓えていて」
「アメリカ人並にね」
「あれはないわね」
「何でもね」
かな恵はさらに話いた。
「将軍様の贅沢費が年五千億」
「あそこの国家予算の二割か一割強位よね」
「そこまでね」
まさにというのだ。
「あそこはね」
「将軍様一人に使ってるのね」
「その北朝鮮より百倍以上の国力の日本が」
自分達の国がというのだ。
「宮内庁の予算六〇〇憶円だから」
「一年でよね」
「ええ、もうね」
それこそというのだ。
「全然違うわね」
「あの、漫画じゃないんだから」
留奈はこう返した。
「自分だけが贅沢して」
「国民の人達餓えさせるってね」
「アメリカの人達はね」
彼等はというと。
「皆そうだから」
「太ってるから」
「確かに凄い太り方でも」
「けれどね」
それでというのだ。
「皆そうなら」
「いいわね」
「一人だけ太ってるよりもね」
「ずっといいわね」
「肥満が社会問題になる方が」
まさにその方がというのだ。
「いいわよ」
「一人だけ太ってるより」
「遥かにね」
こう留奈に話した。
「何でも贅沢三昧だそうだし」
「将軍様だけが」
「あれはないわ」
絶対にというのだ。
「何があってもね」
「そうね、ただね」
ここで留奈はこう言った。
「日本でいたら太りにくいことは確かね」
「そうはね」
「そうね。ただ四十過ぎたら」
その年齢になると、というのだ。
「太るっていうわね」
「新陳代謝落ちてね」
「お腹出て来るわね」
「けれどそうなっても」
それでもというのだ。
「日本の食事だとね」
「極端には太らないわね」
「女の人の方が太るっていっても」
四十を過ぎる頃にというのだ。
「それでもね」
「極端にはよね」
「太らないから」
「そうはよね」
「だから相当変な食生活でないとおばさんになっても」
「極端には太らないわね」
「その筈よ」
こう留奈に話した。
「日本だとね」
「そうよね」
「それと」
かな恵は話を続けた。
「おばさんが悪いことか」
「そう言われるとね」
留奈はそれはと返した。
「別にね」
「悪くないわよね」
「ええ」
そうだというのだった。
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