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下着に興味があっても

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第二章

「そう言います?」
「違うんじゃないですか?」
「流石に」
「いや、俺はな」
 周りに真面目な顔で話した。
「下着姿の女の人が好きなんだよ」
「下着自体にはですか」
「興味ないですか」
「そうですか」
「誰が着けていてもな」
 それでもというのだ。
「下着は只の服だろ」
「それはそうですね」
「結局のところは」
「そうですね」
「だからな」
 それでというのだ。
「下着を盗むなんてな」
「理解出来ないですか」
「そうですか」
「それに窃盗で犯罪だろ」
 このことも言うのだった。
「だから絶対にな」
「宮田さんはされないですか」
「それで否定されますか」
「そうされますか」
「そうだよ」
 こう言ってその事件を糾弾した、そしてだった。
 背山にもだ、今は自分の部屋で一緒にいて話した。
「全く、下着姿のな」
「女の人がよくて」
「下着自体はどうでもいいだろ」
「誰が着けていても」
「それで盗んだらな」
 そうすればというのだ。
「本当にな」
「犯罪だから」
「だからな」 
 そうであるからだというのだ。
「そんなことはな」
「したら駄目ね」
「そうだよ」
 こう言うのだった。
「全く、人としてな」
「駄目な行いね」
「そうだよ、理解出来ないな」
「下着好きでもそこは違うのね」
「ああ、それで今日はな」
 一緒に酒を飲みつつ話している、見れば彼は今も黒のボクサーパンツ一枚である。実は家ではいつもこのスタイルなのだ。
「どんな下着だよ」
「白よ、ガーターも着けてるわ」
「いいな、やっぱり下着はな」
「着けてこそなのね」
「着けてるその姿だよ」
 女の人のというのだ。
「それがどうかでな」
「下着自体はどうでもよくて」
「ましてや盗むなんてな」
「論外ね」
「そうだよ、それはこれからも変わらないからな」
「私ともなのね」
「そうさ、じゃあ飲んでシャワー浴びたら」
 その後でというのだ。
「いつも通りな」
「ええ、ベッドに行きましょう」
「そうしような」 
 ビールを飲みながら言った、そしてだった。
 それぞれシャワーを浴びてからベッドで楽しんだ、宮田は背山の下着姿を見てからそうした。そして下着は着けてる姿こそとあらためて思ったのだった。


下着に興味はあっても   完


                 2024・10・20 
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