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星河の覇皇

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第八十七部第三章 港の整備その三十八

「わかるものだ」
「左様ですね」
「そこは同じですね」
「戦争と」
「左様ですね」
「そう思う、そして」
 ここでさらに言った。
「歴史だけを重んじるとな」
「どうしてもですね」
「こうしたことがわからない」
「経験を軽んじる」
「そうもなりますね」
「我々は敗れた」 
 その連合軍にというのだ。
「これは事実だ、だがな」
「経験は積めました」
「それは出来ました」
「このことは大きいですね」
「敗れたが国はありだ」
 そしてというのだ。
「経験は積めた」
「それならですね」
「そのことを活かし」
「そうしてですね」
「これからはですね」
「連合に後れを取らない様にな」
 その様にというのだ。
「していくことだ」
「左様ですね」
「それではですね」
「これからもですね」
「経験を積むことですね」
「そうだ、ではこれからもだ」
 まさにというのだ。
「そうしていくぞ」
「わかりました」
「その様にしていきましょう」
「これからも」
「そしてですね」
「やがては」
「連合をな」
 この国をというのだ。
「超えてな」
「戦場でもですね」
「勝ちますね」
「そうして降しますね」
「そうする」
 タンホイザーも迷わず答えた。
「その為にだ」
「今はですね」
「強くなることですね」
「我がエウロパな」
「全ての分野においてな。ではだ」
 ここからさらに言った。
「今こうしてだ」
「はい、ここでですね」
「軍務にあたられて」
「何かあれば」
「戦う」
 こう言いつつウィンナーコーヒーを飲みそうしてだった。
 タンホイザーは書類仕事を進めていった、その処理の速さと的確さもこれまでよりも遥かによくなっていた。
 彼が暗黒宙域進出の拠点の一つに定められたニーメ星系にはすぐに軍が来た、そうして星系にだった。
 湊に基地が築かれだした、それを指揮する士官達は星系を見回して話した。 
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