ハッピークローバー
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第百四十五話 文化祭が近付いてその八
「お客さんもね」
「楽しんでくれないわね」
「怖くなくてもね、入って楽しい」
「そうしたのでないとね」
「やっぱりよくないわ」
こう言うのだった。
「お化け屋敷でも何でもね」
「そうよね」
理虹はかな恵の言葉に頷いた。
「本当に」
「そこはね」
「何といってもね」
「まずやる方がやっていて楽しい」
「準備でもね」
「そうでないとね」
さもないと、というのだ。
「本当にね」
「よくないわね」
「そうよね」
こうかな恵に返した。
「何といっても」
「今のところ楽しいから」
「このまま楽しくやっていければいいわね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「これからも一緒にね」
「楽しくね」
「やっていこうね」
「皆でよね」」
「そう、それで陸上部ホットドッグ屋さんやるのよね」
「そうだけれど」
理虹はその通りだと答えた。
「そっちは順番で行くから」
「こっちと同じね、料理部も交代でね」
それでというのだ。
「部活の方に行くから」
「そうなのね」
「ちなみに作るのはコロッケよ」
「コロッケなの」
「今年はね」
「去年は違ったの」
「料理部は毎年出すもの変わるの」
そうだというのだ。
「何でもその時学校に沢山あるものでね」
「作るのね」
「農家の人達が捨てる様なものを安く買ってるから」
「それで沢山あるものが出来るのね」
「今年はジャガイモが沢山あるから」
だからだというのだ。
「それでね」
「コロッケになったのね」
「もう山みたいにあるから」
コロッケの原材料のジャガイモがというのだ、かな恵は理虹に笑ってそのうえで明るい口調で話した。
「ふかし芋もね」
「作るの」
「そっちは考えたけれど」
それでもというのだ。
「コロッケの方がいいかしらってなってね」
「コロッケになったの」
「そうなの」
「私はふかし芋も好きだけれど」
「部の中でお話して」
そうしてというのだ。
「それでね」
「コロッケ作ることになって」
「実際に作って売るから」
「そうするのね」
「コロッケは手軽に食べられて美味しいから」
かな恵は理虹ににこりと笑って話した。
「今から楽しみよ」
「作る方も」
「かなりね」
そうだというのだ。
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