ハッピークローバー
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第百四十五話 文化祭が近付いてその七
「そうなるわ」
「文化祭が終わったらね」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「その時はとことんね」
「飲むわね」
「絶対にね」
こう言うのだった。
「自分でも思うわ」
「その時も暴れないことよ」
「ハメを外し過ぎないことね」
「そう、飲んでもね」
その時もというのだ。
「流石に意識がなくなるまではね」
「飲まないことね」
「沢山飲んでもね」
「意識がある位ね」
「それで止めてね」
そうしてというのだ。
「後はね」
「休むことね」
「飲んでもちゃんと寝ることもね」
「しないと駄目ね」
「そうしたこと守って」
「飲むことね」
「そうしなさい」
こう娘に話した。
「いいわね」
「そうするわね」
確かな声でだ、理虹は頷いた。そうして文化祭への準備に入っていった。それは陸上部だけでなくクラスの方でもだったが。
クラスはお化け屋敷をやることになっていた、そこでかな恵に言った。
「お化け屋敷って定番の一つよね」
「クラスの出しものでね」
かな恵はこう返した。
「文化祭だとね」
「本当にそうよね」
「それで学校で昔から使っていた作りものの妖怪さん達を借りて」
「幽霊のコスプレもして」
「私達がそうしてね」
そのうえでというのだ。
「生首にもなるのよ」
「獄門になった」
「磔になる子もいるし」
「そうしてやってくのね」
「まあお化け屋敷っていっても」
それでもとだ、かな恵はさらに言った。
「怖いかっていうと」
「学校の文化祭位だと」
「そんなにね」
「怖くないわね」
理虹も言った。
「そうよね」
「多分ね。怖いってなると」
それはというと。
「もうね」
「八条テーマパークのね」
「あそこは本当に怖いけれど」
それでもというのだ。
「文化祭のお化け屋敷はね」
「そこまで怖くないわね」
「そうなるわ」
「まあそうよね。けれどね」
それでもとだ、理虹はかな恵に笑って話した。
「楽しくなりそうね」
「準備からね」
「それにね」
さらに話した。
「やってもね」
「楽しそうね」
「そうよね」
「私達が楽しくなかったら」
実際にやる方がというのだ。
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