新オズのかかし
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第三幕その六
「オズの国はそう言っていいですね」
「そうよね」
「いられるだけで幸せな国だから」
「健康でいられて歳も取らなくて」
「平和で争いもなくて」
「いつも楽しいことばかりの国だから」
恵梨香達四人も頷きます。
「天国と言われると」
「確かに天国だね」
「こんないい国ないから」
「ずっと幸せに過ごせるから」
「天国よね」
「最後の審判の時までね」
ジョーはキリスト教のこの時のことから言いました。
「この国にいられるから」
「いいですね」
「多分ね」
ジョーはナターシャに笑ってこうも言いました。
「最後の審判はずっと先ね」
「何時になるか」
「この宇宙が終わる時かしら」
「物凄い先ですね」
「ええ、何百億年もね」
それだけというのです。
「先かしらね」
「本当に凄い先ですね」
「その頃に地球はね」
「ないですね」
「私達もどうなっているか」
「わからないですね」
ナターシャはあまりにも壮大な話に思わず笑ってしましました、そうしてこんなことを言ったのでした。
「もう」
「地球もあと何十億年はね」
「ありますね」
「その頃人類はね」
「どうなっているか」
「見当もつかないわね」
「何十億年もだと」
それだけ未来ならというのです。
「もうね」
「私達では想像がつかないわね」
「とても」
それこそというのです。
「私達には」
「最後の審判が果たして何時になるか」
「わからないですね」
「けれどそれまでの間ね」
「オズの国ではですね」
「少なくとも人類の歴史が続く限りは」
そうであるならというのです。
「私達はオズの国にいるわね」
「最後の審判は何時かしら」
メグは首を傾げさせて言いました。
「それはわからないわね」
「神様が定めていることですね」
「キリスト教の神様が」
「それが何時なのか」
「人ではわからないですね」
「どうも」
「昔は近いと思われていたけれど」
それでもと言うメグでした。
「どうも違うみたいね」
「宇宙のことも考えますと」
「そうですね」
「かなり先みたいですね」
「その日が来るのは」
「どうも」
「そしてね」
メグはさらにお話しました。
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