新オズのかかし
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第三幕その五
「すぐに色々なお料理がね」
「出ますね」
「ハンバーガーもサンドイッチもね」
「暖かいものが」
「そしてパーティーも楽しめるね」
「舞踏会も。着心地のいいドレスを着て」
そうしてというのです。
「それで、です」
「素敵にだね」
「ずっと楽しめます」
「そうなったね」
「オズの国に来てどんどん」
「そうだね、文明が進歩してね」
「健康で平和で皆ずっと一緒にいられて」
この幸せの基本に加えてというのです。
「それでこうした暮らしですから」
「今の君達はとても幸せだね」
「そうです、本当に」
「戦争がないことはです」
お父さんは心から言いました、とても紳士的で礼儀正しい人です。
「どれだけ素晴らしいか」
「そうだね、ノーム王と戦争になりそうになって」
かかしはその時のことを思い出してお話しました。
「どれだけ皆危機感を持ったか」
「大変でしたね」
「もう知恵を使ってね」
「それも必死に」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「ノーム王の軍勢をね」
「退けましたね」
「戦争はとんでもない禍だよ」
「その禍がないですから」
だからだというのです。
「本当にです」
「それだけで違うね」
「しかも怪我もしませんから」
「貴方は戦争で大怪我をしたしね」
「一家も離れて」
お母さんはその時のことを思い出して言うのでした。
「どうなるか。心細さをです」
「感じていたんだね」
「そうでした」
お母さんもかかしに答えました。
「あの頃は」
「そうだったんだね」
「そして」
それにというのでした。
「娘達にどれだけ助けられたか」
「その頃は」
「私が娘達を支えて」
四姉妹を見つつかかしにお話します。
「私もです」
「支えられていたね」
「そうでした」
「そうした暮らしだったね」
「そして今はです」
お母さんはここで微笑んでこう言いました。
「ずっと皆一緒なので」
「いいね」
「安心して刺繍が出来てです」
「執筆出来ますから」
「本をじっくり読めるんですから」
「舞踏会も普通に開けますよね」
メグ、ジョー、ベス、エイミーの順に言うのでした。
「どれだけいいか」
「しかもずっといられますから」
「天国にいる様です」
「心から思っています」
「天国、そうですね」
ナターシャは四姉妹の言葉に頷いてこう言いました。
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