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ハッピークローバー

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第百四十五話 文化祭が近付いてその六

「行きたいならね」
「行けばいいわね」
「そうしなさい」
「じゃああったら行ってみるわ」
 理虹はそれならと答えた。
「私もメイドさん嫌いじゃないし」
「それなら丁度いいわね」
「そうね、しかしね」
 理虹はここでこうも言った。
「高校の文化祭って派手よね」
「中学よりもね」
「それで大学は」
「もっとよ」
 その高校以上にというのだ。
「派手だから」
「そうよね」
「大学同じ敷地内から行ってるでしょ」
「毎年ね」
 それこそというのだ。
「行ってるわ」
「高校もだったでしょ」
「そうだったけれどね」
 それでもというのだ。
「実際にやる方になると」
「余計に感じるわね」
「派手だってね」
「その派手さがいいでしょ」
「ええ、どうせやるならね」
 それはらとだ、理虹は答えた。
「派手な方が面白いわ」
「そう、だったらね」
「楽しめばいいのね」
「そうしなさい、ただね」
「ただ?」
「楽しみ過ぎてね」
 そうしてというのだ。
「ハメを外し過ぎないことよ」
「やんちゃはしないことね」
「カーニバルとまではね」 
 そこまでとはというのだ。
「ならないことよ」
「あそこまでなのね」
「あの学校の文化祭賑やかになるけれど」
「カーニバルまではなのね」
「ならないことよ」
「あそこまでになると収まりがつかないから」
「だからね」
 その為にというのだ。
「本当にね」
「あそこまではなのね」
「ならない様にしなさいね」
「ハメを外しても」
「多少でね」 
 それ位で止まってというのだ。
「それでね」
「やっていくのね」
「そうしなさい」
「わかったわ、まあ終わったらね」
 理虹はそれからのことも話した。
「絶対に飲むしね」
「かな恵ちゃん達と?」
「部活でかも知れないけれど」
 この集まりの可能性もというのだ。
「どうも飲むのはね」
「絶対にあるわよ、あの学校は」
「八条町は未成年でもお酒飲めるからね」
「それであんた達も飲むわね」
「絶対にね」
 理虹もこのことは確信していた、入学してから何かと飲んでいたのでこのことは尚更のことだった。 
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