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同志諸君に告げる。これが理不尽だ!

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第2話

 
前書き
サイト管理者です。第2話になります。
基本はオリビアSIDEとなりますが既に登場した同志も(とき)にSIDEします。
どうぞ、ご覧ください。
 

 
 同志諸君、あの日より15年の月日が流れた。

 まずこの15年という期間の間で分かったこと、やって来たことを言おう。

 我々が転移したこの銀河系の名前は『アンドロメダ銀河』。質量において太陽系第三惑星『地球』がある『天の川銀河』とほぼ同じ質量であること。

 しかもアンドロメダは天の川銀河の隣にある銀河系でもあった。

 アンドロメダ銀河と聞いて私達はもしや本当に私達が住む現実世界にWSOの技術を持って転移したのではっと頭に過る。同時に天の川銀河に行きたい想いに駆られたが我々は直ぐにでも行けない理由がある。

 恐らく、いや確実に地球外知的生命体、又は宇宙人が銀河中にいることは間違い無い。だが遭遇すらしないのはどういうことだ?いや恐らく我々よりも遥か高度の技術力で姿を消しているに違いない。まぁ、外縁部であるアウターリムに恐らく存在するであろうが。

 まず当初、保有していたのは駆逐艦すら無くフリゲート艦23隻しか戦力が無い。ソレ以外にも人的資源が圧倒的に無かった。

 会議に同席した”補佐官”、円卓の席に集った”同志”を除いて居ないのだ。いやその場に居なかった同志も居たがとにかく圧倒的に居ない。

 人間では無いが警備や歩兵、艦の操舵など汎用性がある『B1バトルドロイド』が担当していたのだが……正直なところ愛嬌たっぷりといったマスコット的な印象が一番強い。

 戦闘力は個別より数を重点に置いた戦術を取るが欠点があり司令船などに置かれる中央コンピューターでの制御に頼らざす負えなくなってしまっている。

 銀河系規模なんてWSO技術でも難しい。司令船が破壊されたら一斉に制御が失うのはデメリット過ぎる。

 こうした欠点を無くすため、我々は独立して行動出来るスタンドアーロン方式の採用、敵味方識別信号の更新や、搭載AIのアップグレードを行う。

 これにより数より個の質による戦術が少しでも行えると期待したい。同時に命令遵従で忠誠心のある『クローン軍団』の製造に着手した。

 惑星『ティラス』と名付けた惑星の90%以上が水に覆われている海洋型惑星にクローン製造の為の施設は設けた他、訓練所に居住区画などといった等も設けた。

 クローン製造の要ともなる、遺伝子問題に関しては緊急会議に同席した補佐官の遺伝子を使用した。本人も乗り気だったし。クローンの製造と平行し、武器やアーマの開発を開始。

 更に平行し、実弾兵器(主砲)をレーザ兵器に変更。同時に造船ドックを増設し製造する艦艇は徹底したブロック構造と規格の統一によって設計、製造される。

 クローン製造がティラス一ヶ所のみに関し、軍艦製造などに関しては一ヶ所では無く多数の造船ドック、軌道上造船ドックにて行われる。

 宇宙人よ。いいのか?本当に造船ドック以外にも作っていることが有るんだぞ?(意味深)。

 まぁ許可取る必要が無い。姿を表さない宇宙人が悪いのだ。我々は悪くない。

 しかしながら15年の月日が経とうとしているのに不思議なことに見た目はあの時のままで変化など無い。

 クローン達は成長速度が人一倍早くなっているとはいえ、見た目の変化はそろそろ止まりそうだ。

 変化が有るとしたら同志達がSF世界で登場するであろう軍服を着用していることか。それと軍用コートを外して紅いマントを付けたくらいか。私は基本的に変わっていないな。好きだから。

 とはいえ流石に外交に赴く際、もしくは本拠地より所用があって出る場合は着用しないとな…。

 さて、肝心の戦力である現在保有する軍艦達を発表する。

 ・『FG300型多用途フリゲート改』15000隻
 ・『アークワイズ級フリゲート』2000隻
 ・『AC721スサナー重量級駆逐艦Ⅱ型』(派生含む)12000隻
 ・『ブロテクト級航宙戦闘艦』5000隻

 引き続き軍艦製造中。
ーーー

 フフっ、笑みが止まらないな。主砲、対空防御などレーザー兵器に改装、更にシールド発生装置を取り付けた。これで宇宙人の高度な艦でも渡り合えるであろうが不安は残る。きっと我々よりも想像を絶する力があるのは明白である。

 例えばだがコンパクトな艦のサイズに関わらず星をも容易に破壊することが出来るのでは?と考えてしまうのだが……流石にありえないか。

 15年という月日は無駄では無い。同志ステラが設計したプロテクト級。最新技術の塊であり試作型でもあるこの艦はブラックボックスもある為、能力は未知数であるがその力は他とは類を観ない。
 箱型に近い設計をするプロテクト級であるがコレは他の艦艇では無い力がある。ソレは【対消滅機関『エリスドライブ』】
 
 エリスドライブは艦の砲撃、推力、防御の動力源として機能するコレは今までに無い力であるその技術を同志ステラは作り上げた。流石は天才科学者だ。

 ちなみにプロテクト級の主砲のmmを聞いた所、なんと490mmとのことで副砲含めた一斉射で轟沈させることが容易に出来ることが証明されている。副砲はAC721スサナー級と一緒の330mm。

 AC721スサナー級は大型の倉庫を中に持っており資源採取を行う採掘艦が採った資源を収容する艦であるが同時に採掘艦などの護衛も兼ねて武装も取り付けた。遠征や主力艦の護衛として戦闘特化型のⅡ級もある。

 このプロテクト級とAC721スサナー級駆逐艦があれば本格的な遠征も可能になる。
 
 戦力以外にも本拠地でもある要塞基地が建てられている月には防御用の固定砲台が多数増設され、現在は星全体を覆うことが出来る惑星用シールド発生装置を設置しているところであり、プラスとして防衛艦隊を駐留させている。その中にはプロテクト級の姿が数十隻。

 宇宙人の遭遇に備えて、AC721スサナー級を旗艦とし、FG300型多用途フリゲート改10隻を編成。至る所でB1バトルドロイドによって哨戒を行っているが今のところ変化は……ん?

 「…報告します!某宙域の某星系にて重力波反応を確認しました!。ワープアウト反応とのことです!」

 補佐官と瓜二つの少女であるクローンが緊張とした声音でそう報告してくる。ワープアウト反応?我々の艦では無いのか?…識別は?。
 
 「識別不能です。我々では無い何者かであります!」
 
 …恐らく、いや確実に宇宙人。……遂にこの時が来たか。
 
 「…ワープアウト反応が起きた某宙域の某星系に、付近に居る二個哨戒艦隊と同志アイリスを向かわせろ」
 
 さぁ、宇宙人とのファーストコンタクトだ。 
 

 
後書き
???「…クローン…製造は…一ヶ所…となっている…けど…実はもう1つある…私達が…居る…要塞基地…有る」
オリビア「何をしている。同志アイリスの艦隊の元へと向かえ」
???「…何故?」
オリビア「念の為だ。出来れば敵艦をなるべく鹵獲してくれ。出来なければ優先事項として敵の旗艦は鹵獲しろ。鹵獲したのは同志ユリアが研究する。生存者も込だ」
???「分かっ…た」
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クローンの製造される惑星と施設ですが見た目も内装もまんまSW世界の『カミーノ』です。
武器とアーマーはSW世界のクローン軍が使うのと同じになる予定。

次回第3話「ファーストコンタクト」 
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