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バイオハザードなんてクソくらえ!【未完】

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第1話「世界に終末の渦がやってくるだろう。まさか本当に起こるとは…」

 きっかけは何だっかは定かでは無い。ただただ物心がついた頃には、私はやり遂げなければならない使命がある

 使命というより夢のほうがしっくりくるだろうか…。夢というのは人によって違う。

 医学で人を助けることだったり。軍に入り、祖国を守ることだったり。国をより良くする為に政治の道に入ることだっだりと、沢山ある。

 だが私は他の者達と共通する夢は無い。私は未来を危惧している。終末をだ…。

 終末は間違い無く訪れると私は確信する。このまま人口が増え、森林が破壊され、海水面の上昇が続くなどの異常気象等が続けば、世界が滅亡するのは明白であろう。後はウイルス関係とか宇宙人襲来とか…。

 きっとコレを聞いたら大人は私をバカにするだろう。子供すら「バカぁ?」と私に言い放つだろう。…勿論、信じて貰えることなど普通はあり得ない、が無垢な子供に言われた時は…年甲斐も無く不貞寝したな。

 だがそれでも、私のそれは一時の熱病では決してなく、もっと深い心の底で燃え続け、いつまでも消えることなく私を突き動かした。終末に向けて備えなければならない。いつか来るその日の為に…。

 私は同じ志を持ち、かつ転生者と自称する彼女、『ステラ=マーカス』と共に製薬会社「アンブレラ」を21世紀初頭に設立。

 表向きは薬品開発部門を持つ国際的ガリバー企業として。社名は「傘で人類を庇護する」から由来するもの。社訓は「人々の健康を庇護する」。社章も社名に因んだ「赤と白の傘」。

 設立する前、問題が発生していた社員問題についての問題が浮上した。正直言って我々以外の人間を採用したく無かった。まぁ採用と言っても募集など当初していなかったが。

 どうするべきか?と頭を悩ませた時、彼女から「任せて欲しい」となんとも心強い言葉を貰った。後日に「問題が解決したからボクのラボに来て欲しい」と連絡が来たので向かったが、私は尻もちをついてしまいド肝を抜かさえれた。

 …それは絶世がつくほどの美女であったからだ。

 私は「こんな絶世の美女を何処で?」と歯切りしながら悔しげに聞くと「正確に言うならば人間では無く正確にはアンドロイドだよ」と自慢げに話しているのを良く覚えている。

 「ロマン」などと抜かした言葉をアイツはドヤ顔していたから、腹パンしてストレス発散してやった。

 …頭が痛くなったな。だがまぁ、礼はしといてやった。アイツは照れたが。

 社員問題は美女のアンドロイドを製造することで解決した。……いや待て。改めてどっかの天才バカに問いたいな。何故麗しい女性のみなのだ?

 ステラ「やっぱ華が無いとな。は・な・が♪」

 …何故か不思議とうっかりステラを殴ってしまったが、「殴ったなッ?亡き夫にも殴られたことなんてなかったのに?!」と唾を飛ばしながら言っていたのは、その、ちょっと引いたな。…というかステラ、転生者って自称していたけど本当に転生者だと思えてきたな。ほんのちょっぴとだが。

 アンブレラ社は一気に反響(人気)を呼び、全米最大の民間企業へと成長を遂げた。
 
 90%の家庭に製品を普及させ、その政治的、経済的影響力はトップクラスだ。表向きはコンピューターテクノロジー関係や医薬品などの会社として。
 裏では兵器開発や”Tーウイルス”研究を。最も莫大な利益が生まれたのはクリアランスレベルが低い社員には極秘で研究していた遺伝子実験や細菌兵器だろう。だってその方がお金いっぱい稼げるんだから。

 最もアンブレラ社の反響(人気)を呼ぶ国には支部を設け、その内の一つ、ジャパンにも支部を設けた。

 アンブレラ社所有のとある洋館の下には極秘の地下秘密研究所『ハイブ』を建設。ハイブにはアンブレラ社員”人間”達を所員として配置し、洋館の管理兼警備として特殊工作員である一人の女性が担当する。

 ウイルスの研究はハイブのみとしたが、実験する場合は南極の氷の下にある主要複合実験施設やアメリカの砂漠にある北アメリカ支部などで行う。ハイブは『ラクーンシティー』の地下深く深くにある。

 ちなみに人を雇ったのは「流石にアンドロイド社員のみは駄目だよな…」と私はそのように認識した次第だからだ。戦闘員などは主にアンドロイド社員だが中には人間の戦闘員も存在している。博士、SPなどは人間の社員で構成される。

 後、最高幹部とか。最高幹部達にはTーウイルスについてとコレから起こる終末についての顛末を会議で話した。理解してくれてなによりだった。

 余談だがアンドロイド社員の身体は丈夫そうになっているように感じるが(見た目まんま女性だから華奢な外見)、実は人間と同様に、”やわ”だ。つまり、弱い。

 こうして、終末後の世界に向けて準備が着々と進んでいる中、私はふと執念のようなものが生まれた。

 それは若い頃の身体へと戻りたい『肉体の入れ替え』というものだ。脳細胞が死にきってしまう前に、自分のクローン(自律していなく完全に人形のよう)に記憶を移すことで生き永らえていることだ。

 我ながら凄いことを為そうとしているが、結果はなんと成功!

 というのも実は既にアンブレラ社設立前に「肉体の入れ替え」計画は成功している。なので若々しい身体を手に入れている。
 追加があるとするならば老化速度は非常に遅くなっているという非〜常に嬉しいポイントだ。まぁ、ステラには内緒にしたかったが、なんかバレそうだったので一緒にした。

 まぁ最も私やステラは肉体入れ替え後の際の””容姿の見た目”では現在の私達は例えるのならば、お姉さん=オバサン(美人)の間ではないだろうか。

 しかしあぁ、なんて素晴らしい身体なんだ(感動)。
 …しょうもない話かは分からないが、自分って胸大きかったのだな。大きいからきっと下は見え、そうではあるな。

 ちなみに肉体入れ替え前は子供から「ママ、アレってオバさんだよね!」と興奮したように好奇な目線で自分に向けられた時があった。

 まぁ、前の容姿はオバさん(美人)で中身の年齢は現在を含めると中年をほんの少し超えた程度の年齢である。
 …とはいえ、それぬきにしてもショックだったな。

 1番はステラにも言われたことがショックだったな。…なんか無性に腹が経ってきたな。この際だ…現代社会の目から消えてもらおうか(暗黒の笑み)。

 私はステラの私邸で”アンデッド”について激しい議論を戦い、意識が完全に此方へ向かっていることを確認したのち「ステラ、残念だ」と私はステラへそう言った。

 椅子に座って「え?」とステラは疑問に思ったであろうその瞬間、剃り上げた金髪をしサングラスを掛けた”彼”によって、肌が露出している無防備な首へとステラは彼により麻酔を打たれ、彼女は直ぐ深い眠りについた。

 ふと、階段から気配を感じたので近づいてみたが、艶やかな黒い長髪の幼い子供が呆然としながら私の方へと向いてその場に立っていた。

 そういえばステラには娘が居たな。…え、まずい、今の光景を見られたら、私は終わりだぞ。
 回避しなくては!(使命感)。

 私は「ベッドへ戻りなさい。お母さんと大事な話をしているところだから」と優しい笑みを浮かべて言葉を掛けた。
 聞き分けの良い娘で助かったが…それでも祈る他あるまい。

 ハイブ最下層にある私の執務室にある3個有る中の一つに、人間冷凍装置が有る鉄の棺へとステラを収容するがその内の一つを隣の部屋に移し、其処にステラを再収容した為、執務室には2個の人間冷凍装置がある。

 しかしステラは社会からは既に亡くなったことになっている。やはり”形”というのは必要であるので瓜二つのダミー人形(人間)を秘密裏に棺桶へと入れて後日、葬儀と埋葬を執り行う。

 私は当日、ステラの娘と共に参列した。ステラの娘には悪いが君のお母さんの事を話す訳にはいかない。だって色々と怖いもの。

 私はステラの娘と、彼女が受け継いだ会社の半分の後見人となった。

 そして今や莫大になったアンブレラの利益と資産を管理する為、私『アレクサンダー=ローランド=ゼノビア』博士は強力な人工知能を創り出した。

 コンピューターのインターフェイスにステラの娘の記録を使い、空間上に赤くホログラム投影された、アンブレラのロゴが入った大きなネックレスを首から掛けた少女へ、私は名前を授けた。

 ーー『レッドクイーン』っと。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 〜〜そして〜〜 現在時刻(AM5:40)

 …自分で言うのもおかしな話だが本当に終末は起きるのか?

 そういえば人間で構成されたアンブレラ特殊部隊がハイブに侵入されたと、レッドクイーンから二つの報告が来たな。二つ目は「汚染が起きたから研究所(ハイブ)内部で食い止めた」だった。

 しかし、ハイブに入る手続きや許可どころかアポすら貰ってないぞ…うん?侵入?いやでも、ハイブ出入り口は洋館の隠し非常用連絡路とラクーンシティ地下にある物資運搬兼連絡通路のゲートのみの筈。

 …うん?そういえば1週間前から定時連絡が途絶えた為、確認の為に調査隊をラクーンシティ地下にあるハイブへつい先程、派遣をし……え、アレ?汚染って何の汚染なのだ?まさかアンデッドに変貌する訳でもあるまいし、…え、嘘だよな?……まさかのTーウイルス漏洩?

 〜〜(ゼノビアの脳内イメージ)〜〜

 ハイブで起きた事件を調査すべく派遣されたアンブレラ社の社員が封鎖された地下入り口を開けると、高濃度のウイルス反応が検知され調査隊は内部から出てきたクリーチャーによって襲われて全滅…。

 アンブレラ社員「やられた〜」
 アンデッド? 「皆ッ!外に出れるよ〜♪」

 ラクーンシティでは…

 キャスター「…ひ、人が、人を食べて…死んだと思った人がッ…蘇って…ッ!」
 キャスター2「アレはまさか…アンデッド?!」
 アンデッド「ねぇキャスターさん…アンデッドになろうよ?」

 〜〜(ゼノビアの脳内イメージ)終了〜〜

 ……えッあ!、えー!?終末に備えている筈であるのに終末を起こしてしまったッ!!

 ま、マズイ。ラクーンシティに未だに発見さていないとはいえ、本当にマズイ!なんとかしなくては!(汗)。

 あぁ、クソっ、この状況に対して文句言うならば一つ有る。状況から例えるとコレが一番良いだろうなぁッもう!「バイオハザードなんてクソ喰らえだッ!!」 
 

 
後書き
(登場人物:ステラ)
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(登場人物:ゼノビア)
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