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八条学園騒動記

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第七百七十話 最強の戦士その五

「それでね」
「戦争もなのね」
「しないのよ」
「そうなのね」
「する必要もないし」
 ナンは笑ってこうも言った。
「だからね」
「それでなのね」
「尚更ね」
「戦争はしないのね」
「そしてね」 
 そうであってというのだ。
「平和でその後でね」
「豊かによね」 
 アロアが笑って応えた。
「なるわね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「産業にはね」
「力を入れてるのね」
「そうなのよ、平和でね」
 それに加えてというのだ。
「豊かだったら」
「それでなのね」
「もうね」
 それでというのだ。
「充分よ」
「大帝国も築かない」
「かつての様な」
「というかあれだけの大帝国築いても」 
 そうしてもとだ、ナンは二人に話した。
「あっという間になくなったしね」
「あっという間に出来て」
「なくなるのもなのね」
「だからね」
 そうであるからだというのだ。
「もうね」
「大帝国は目指さなくなったの」
「モンゴルとしては」
「他の国が連合のリーダーの座を目指してもね」
「アメリカとか中国とかね」
「日本やロシアもいるしね」
「中央政府が威張っても」
 連合では中央政府はこう言われることがままにしてある、各国の権限を守るべきと考える分権派から見れば尚更だ。
「それでもね」
「モンゴルとしてはなのね」
「それでもいいのね」
「基本マイペースで」
 そうした国家でというのだ。
「本当に平和でそこそこ豊かなら」
「それで充分」
「そう考えてるのね」
「そうなの」 
 まさにというのだ。
「それ以上はね」
「求めないのね」
「特に」
「草原でも街や村でもね」
「暮らす場所は何処でも」
「平和で豊かならなのね」
「それでよくてね」
 そうであってというのだ。
「本当にね」
「無欲ってことね」
 アロアはストロング系を飲んでから応えた。
「モンゴル人は」
「そう、連合では珍しいかも知れないけれど」
「お金持ちになるってね」
 アロアはそれはと話した。 
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