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星河の覇皇

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第八十七部第二章 膠着状態に入りその六十九

「あまりにも違ってな」
「嘘みたいな世界ですね」
「そんな国はな」
 とてもというのだ。
「中に入って暮らしてもな」
「それでもですね」
「絶対に馴染まないな」
「実際見ても違和感ばかりで」
「そんな国だからな」
 それ故にというのだ。
「その国の人達があれこれ言ってもな」
「仕方ないですね」
「ああ、だからな」
「それで、ですね」
「本当に気にしてもな」
 そうしてもというのだ。
「意味はないだろ」
「ですね、言われてみますと」
「違う世界の連中の話なんてな」
「意識しても仕方ないですね」
「それに言うだけでな」
 連合の者達はというと。
「それだけだろ」
「遅れているだの何だのと」
「レーションがまずいとかな」
「そう言っているだけで」
「それだけだとな」
 それこそというのだ。
「これといってな」
「特にですね」
「気にしないことだよ、じゃあ俺達はな」
「はい、そのレーションをですね」
「食おうな」
「わかりました」
「美味いな」
 先輩は自分達の味覚から話した。
「レーションも」
「俺はパンが好きです」
 レーションのとだ、兵士も答えた。
「レーションですと」
「俺はポタージュだ」
「それですね」
「オムダーマン風のな」
 地球ではモロッコ辺りの味がルーツとされている。
「あれが好きだよ」
「あのポタージュも美味いですね」
「だからな」
「それで、ですね」
「レーションの時はな」
 それを食べる時はというのだ。
「まずはポタージュだよ」
「それを最初に食って」
「他のものだよ」
「そうですか」
「それでな」
「はい、レーションもですね」
「自分がどうかだ」
 そうだというのだ。
「要するにな」
「俺達が美味いと思えばですか」
「いいだろ、未開でもな」 
 連合から見てだ。
「それでもな」
「いいですか」
「ああ、今は未開でもな」
 それでもというのだ。
「将来な」
「どうかですね」
「ずっと未開なんてな」
 それこそというのだ。
「ないだろ」
「そうですね」
「未開なら進歩すればいいんだよ」
 そう思われてるならというのだ。 
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