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ハッピークローバー

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第百四十二話 運動会の後はその十三

「物凄くね」
「匂うのね」
「そうみたいよ」
「だからお肉ばかり食べたら」
「体臭するのね」
「元々の体質もあるけれど」
 体臭もまた体質の一つであるのだ。
「けれどね」
「食べるものも大事ね」
「そうよ。バランスよく食べたら」
 そうすればとだ、かな恵はさらに話した。
「体臭もしないし健康にもね」
「いいわよね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「本当にね」
「健康にもいいわね」
「それは私いつも言ってるわよね」
「料理部だけあってね」 
 一華はそれでと答えた。
「本当に」
「それでね」
「いつも言うのね」
「食べるのはバランスよくね」
 またこう言うのだった。
「くれぐれも」
「そうしたら健康になって」
「体臭もしなくなるからね」
「いいわね」
「そうよ、私が思うにお豆腐もね」 
 この食べものもというのだ。
「体臭しなくなると思うわ」
「よく食べたら」
「大豆はね」
「そう言われると」
 一華も確かにと頷いた。
「そうね」
「そう思うでしょ、一華ちゃんも」
「ええ」
 表情も確かにとなってまた頷いた。
「そうね」
「そう、だからね」
「体臭のことからも大豆はいいのね」
「そう思うわ」
「それでお豆腐もなのね」
「そうよ」
 この食べものもというのだ。
「いいわよ」
「そうなるのね」
「お豆腐はね」
 かな恵はさらに言った。
「どんどんね」
「食べればいいわね」
「ええ、そうしたらいいわ」
「いいことを聞いたわ、じゃあこれからも」
「お豆腐食べる?」
「そうするわ」
 かな恵ににこりと笑って話した。
「これまでも食べてたけれど」
「これからもなのね」
「食べるわ」
「そうするのね」
「元々好きだし」
 このこともあってというのだ。
「それでね」
「これからもなのね」
「食べるわ」
 こう言うのだった、そして二人で次の授業に向かうのだった。体臭のことを頭の片隅に置いたうえで。


第百四十二話   完


                 2024・7・15 
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